ビッグデータには、イージー・アナリティクスとデータサイエンティストの両方が必要/ところでミドルウェアって実際のところどんなものなの?

EnterpriseZine / 2013年8月6日 11時0分

 JR東日本がSuicaデータを販売していたことが話題となり、ちょっとした騒ぎになった。その結果、販売されるデータに自分の記録が含まれることを拒否した人の数は、1週間ほどの間で9,000人を超えたようだ。ちなみに、私は除外申請はしていない。すでにさまざまな個人情報をオープンにしてしまっているので、これくらいはまあいいかと。

■データビジュアライゼーションで誰でもデータサイエンティスト

 今回のJR東日本の対応やデータを購入し利用する日立の行動を擁護するわけではないが、あまり神経質になりすぎて、ビッグデータ活用の恩恵を受けられなくなるのもなぁとは思う。高度なビッグデータ分析手法を提供するだけでなく、適切なルールに従い最大限にそれを活用できる環境を作る。これもまた、IT業界が早急に取り組むべき課題だろう。

 さまざまな問題をはらんでいるものの、ビッグデータ活用は着実に増えている。それを裏付けるように、国内外のCIOなりにアンケートをとると、アナリティクスが優先テクノロジーのトップになっていると指摘するのは、SAS Institute Japan マーケティング&ビジネス推進本部 本部長の北川裕康氏。企業のIT投資が従来の基幹系システムから情報系システムに移行。いや「むしろ、情報を扱うシステムが、基幹になってきている」と北川氏。

 企業にとってプライオリティは高いものの、なかなか進まないのもアナリティクス。そこには、イージー・アナリティクス、誰でも簡単に高度な分析を行えるようにするという需要がある。と同時に、ビッグデータ活用のプロフェッショナルとなる、データサイエンティストを育てていくことも大事。この両方に、いまSASは力を入れている。

 そして、イージー・アナリティクスを実現するため、先日同社が発表したのが「SAS Visual Analytics」だ。SASは統計解析、高度な予測分析など、分析の専門家が利用するイメージが強い。この製品のターゲットは、それらとはちょっと異なる。データビジュアライゼーションを実現するもので、考えるスピードで分析処理ができるもの。たとえば、自動グラフ機能が装備されていて、どういうグラフを作るべきかをユーザーが考え選択しなくても、分析したいデータからツールが自動でグラフ化してくれるのだ。

 つまりは、高度な知識や技術がなくても、高度な分析ができてしまう。なので「ライバルはExcelのハイエンドユーザーです。これで意思決定の改善できます。データからパターンを見つけ、素早く意思決定ができるようになります」と北川氏は言う。

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