「Couchbase Serverの競合はOracle Coherence」―担当者に訊くCouchbaseの魅力

EnterpriseZine / 2013年11月12日 15時0分

 「Couchbase ServerはNoSQLデータベースと言われていますが、これは実体を表してはいません」―SCSK株式会社 プラットフォームソリューション事業部門 ITエンジニアリング事業本部 ミドルウェア部 データ連携課長の橋本 明氏によれば、Couchbase Serverは、データベースというよりはMemcashedなのだという。

■本質はNoSQLデータベースと言うよりはMemcached

 ベースとなっているのは、メモリーキャッシュとストレージだ。Key-Value型のデータでは機能的に不足するところがあり、その課題を解決するためにドキュメント指向になった。そして、データの永続性を確保するためにCouchDBと融合した。

「Couchbase Serverは、Memcachedの機能とドキュメント指向データベースの機能の両方が実現されているものなのです」(橋本氏)

 競合するのはOracle CoherenceとOracle Databaseの組み合わせといったもの。実際、Couchbase Serverと比較されることの多いドキュメント指向データベースのMongoDBとは、市場でも競合することはほとんどないとのこと。

 さらに、Couchbase Serverは、もともとエンタープライズ用途で使うことを目指した商用製品だと言う。

 「中身はオープンソースソフトウェアですが、基本的には商用製品だと言えます。ソースコードは公開されていますが、Couchbaseという会社が提供する商用製品です」(橋本氏)

 オープンソースソフトウェアをエンタープライズ領域で使う場合には、製品はオープンソースでサポートサービスだけを有償で提供するというビジネスモデルが多いが、Couchbase ServerはCouchbaseという会社が商用製品として開発、提供し、そのソースコードを公開しているというわけだ。

■得意なのは大量ユーザーによるオンライントランザクション処理

 Couchbase Serverが、たんなるドキュメント指向型のNoSQLデータベースでないというところを、橋本氏にもう少し解説してもらうと、Zyngaというオンラインゲームのサイトでの利用事例を紹介してくれた。

 「Zyngaは人気のあるオンラインゲームのサービスを提供しています。Zyngaのサーバーでは、ユーザーからのアクセスで1秒間に100万、200万というトランザクションが発生します。このような極めて高いオンラインの負荷を裁くのがCouchbase Serverがもっとも得意とするところです。このZyngaのような仕組みを、MongoDBでやろうとしたら、普通は破綻してしまうでしょう。MongoDBは数台のサーバーで大量データを、JSonを使って自由に検索するといったことが得意なものです。ある意味、Couchbase Serverとは済んでいる世界が違うと言えるでしょう」(橋本氏)

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