12cのマルチテナントは本当に“使える”機能なのか? (前編)

EnterpriseZine / 2014年1月27日 0時0分

▼100GBのPDBをクローンするのに必要な時間

 Oracle Database 12c(以下、12c)の国内提供が開始されてから間もなく半年が経過します。次期システム更改に向けて検討を始めているという方も多いと思いますが、「初期リリース(Release 1)なので慎重に考えたい」というのが現場の本音ではないでしょうか。本連載では、現場目線で12cの新機能を検証し、マニュアルでは分からない新機能のオモテとウラに迫ります。

■マルチテナントを使用する前にクリアすべき前提条件

 12cで注目の機能と言えば、データベース層でマルチテナントを実現できるOracle Multitenantです。コンテナ・データベース(CDB)と呼ばれる器の中に、プラガブル・データベース(PDB)を最大252個作成でき、インスタンスやバックグラウンド・プロセスを共有することで集約率を大幅に高めることができます。
 ※Oracle Multitenantの概要は「連載:徹底解説!Oracle Database 12cのすべて」の中で解説していますので、併せてご参照ください。
 

 プライベート・クラウドやデータベース統合といったシーンでの活用が期待される機能ですが、使用にあたってはいくつか前提条件があります。まずはこれらの前提条件をクリアしているか確認し、Oracle Multitenantがそもそも検討の土台に乗るものなのかを判断しましょう。

 ①エディションによる機能制限がある

 Oracle Multitenantは、Enterprise Edition(以下、EE)で利用可能なオプションとして提供されています。EE以外のエディションでもCDBを作成することはできますが、PDBの数が1つまでに制限されており、実質「シングルテナント」の構成になります。プライベート・クラウドやデータベース統合を目的とするならば、EEの環境が必要です。
エディション                機能制限 PDB作成数の上限
Standard Edition One            制限あり  1
Standard Edition               制限あり                                        1
Enterprise Edition +オプション  制限なし                                        252

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