ILMの自動化で運用は楽になるのか

EnterpriseZine / 2014年2月27日 0時0分

▼検証結果:TPSとレスポンス・タイムの比較

 前回はOracle Database 12c(以下、12c)の目玉機能であるOracle Multitenantのリソース管理や旧バージョンからの移行方法について解説しました。今回は12cで強化されたILM(情報ライフサイクル管理)関連の機能について取り上げます。

■自動化はOracle Databaseならではの強み

 Oracle Databaseには初期リリースであるV2から12cまで35年を超える歴史がありますが、RDBMSとしての基本的な機能は8iや9iの時点でほぼ実装を終えています。10g以降のリリースでは、運用管理コストを削減したり、作業の効率性を高めるといった顧客の課題解決を第一に考えた新機能が目立つようになってきました。

 その中でも、Oracle Databaseならではの強みと言えるのが「自動化」に関する機能です。手動でコマンドを発行したり、スクリプトやプログラムとして作り込みが必要だった部分を自動化することで、運用フェーズのコストを大きく削減することができます。Oracle Database 11gR2(以下、11gR2)までに実装されている代表的な自動化の機能は以下のとおりです。
機能名                                                        概要
自動メモリー管理            システム・グローバル領域(SGA)とプログラム・グローバル領域(PGA)をまとめて自動的に調整する機能。
自動共有メモリー管理          システム・グローバル領域(SGA)とプログラム・グローバル領域(PGA)をそれぞれ自動的に調整する機能。Linux環境でHugePagesを使用している場合、自動メモリー管理ではなく必ずこちらを使用する。
自動化メンテナンス・タスク       一定の間隔でデータベースのメンテナンス操作を自動的に実行する機能。自動オプティマイザ統計収集などが含まれる。
自動ストレージ管理 (ASM)       データのストライピング、ミラーリング、リバランシングを自動的に行うボリューム・マネージャ。Real Application Clusters(RAC)環境を中心に多く採用されている。
自動ワークロード・リポジトリ (AWR)  データベースのパフォーマンス統計やセッション・アクティビティの履歴などを自動的に収集/保存する機能。トラブル・シューティングにおいて効果を発揮し、Enterprise Managerを使用してWebブラウザからも情報を参照できる。
自動データベース診断モニター (ADDM) AWRで収集した情報をもとに、パフォーマンス問題の分析と推奨事項の提示を自動的に行う機能。潜在的な問題を早期に検出できる。
自動SQLチューニング          AWRで収集した情報をもとに、CPU時間やI/O回数の値が大きいSQLを自動的にチューニングする機能。Oracle Database 11.2.0.2以降ではチューニングのレポートも作成できる。

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