ジーン・ファイファーさん、HTML5はエンタープライズモバイルでも使われるようになりますか

EnterpriseZine / 2014年3月18日 14時45分

 前回に引き続き、3月10日 - 11日にかけて東京・品川で開催された「ガートナー エンタプライズ・アプリケーション&アーキテクチャサミット」のために来日した米ガートナーのトップアナリストにメールでインタビューを行う本コーナー、今回はガートナー・リサーチ バイスプレジデント兼最上級アナリストで、クラウドコンピューティングやWebアプリケーションに精通するジーン・ファイファー(Gene Phifer)氏に、エンタープライズにおけるクラウドとモバイルの相関関係を中心にお話を伺ってみました。

 --現在のクラウドの隆盛を考えるとき、2008年という年は大きなターニングポイントだったと思っています。あれから5年という時間が経った現在、クラウドはコンシューマでもエンタープライズでもなくてはならない技術になりました。ファイファーさんはこの5年のクラウドの変化をどのように見ていらっしゃいますか。

 ファイファー氏:おっしゃるとおり、コンシューマでもエンタープライズでもクラウドは身近な存在となりました。最初はコンシューマで使われるようになり、やがてその普及がエンタープライズでも無視できない勢いとなる、これはクラウドに限らず、モバイルやソーシャルといったトレンドにおいても同じ現象が起こっています。あるITトレンドが世界を動かすほどのパワーをもつとき、そこでは必ずコンシューマが大きな牽引力となっているのです。

 とくにクラウドはモバイルとの相関関係が非常に強く、ここ5年に限っていえば互いに密接に絡みあって発展してきたといえます。モバイルが普及したからこそクラウドが使われるようになり、クラウドが身近になったからこそモバイルのニーズが高まった。互いに補完しあいながら大きくなったことで、コンシューマのみならずエンタープライズにも強い影響を与えるモメンタムを形成できたと思います。

 --クラウドとモバイルがともに発展してきたというのはわかりますが、セキュリティやコンプライアンスに神経質なエンタープライズでも使われるようになったきっかけは何だったんでしょうか。

 ファイファー氏:SaaS(Software-as-a-Servie)です。とくにSalesforce.comの成功は非常に大きな影響をエンタープライズにもたらしました。現在では企業ユーザでなくとも、Webブラウザとクレジットカードさえあれば、誰もがSalesforceやBoxといったサービスを使うことができます。クラウドとモバイルが業務をいかに効率化するか、SaaSがその事実を世の中に知らしめた功績はかなり大きいといえるでしょう。

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