製品責任者に訊いた!Oracle Real Application Clustersの着実な進化

EnterpriseZine / 2014年5月12日 0時0分

Oracle Real Application Clustersの変遷

 2013年7月、Oracle Databaseの最新版12cの提供が国内で開始された。12cの最大の目玉はマルチテナント機能。OSやハイパーバイザーで仮想化環境を構築するのは当たり前だが、Oracleはコンテナデータベースとプラガブルデータベースのレベルで仮想化を実現してみせた。このマルチテナント機能のインパクトが強く、さらにOracleでは次期更新バージョンで最近話題のインメモリーに対応すると発表したこともあり、12cにおけるその他の新機能はあまり目立っていない。

■Oracle Real Application Clustersには25年以上もの豊富な実績がある

 とはいえOracle Database 12cには、500を超える新機能が実装されている。Oracle Databaseを最も特徴付けている機能であるOracle Real Application Clusters(RAC)も、当然ながらさまざまな機能拡張がなされた。Oracle RACは2001年に登場したOracle9iで実装され、すでに10年以上の歴史がある機能だ。複数ノードで構成されるデータベースをあたかも1つのサーバーとして扱えるようにする。このクラスターの仕組み自体はOracle RACとなる以前はOracle Parallel Server(OPS)と呼ばれ、そこから数えれば25年以上の実績がある機能だ。

 「Oracle Parallel Serverは、クラスターシステムとして使えるものでした。しかし、アプリケーションを実行する上で、スケールアウトには向いていませんでした」

 米国OracleのReal Application ClustersおよびAutomatic Storage Management製品責任者であるBob Thome氏は、Oracle RAC以前のOPSは高可用性を提供できたが拡張性は今ひとつだったと説明する。その理由の1つが、ノード間情報をディスクに保存するようになっていたためだ。それを9iのタイミングでソースコードレベルの改良を加え、ネットワークを介しノード間情報を交換する仕組みに変更。可用性と拡張性を両立するクラスターシステムへと生まれ変わらせたのだ。このタイミングで「リアルにアプリケーションを実行できる」という意味でReal Application Clustersへと名称も変更した。

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