家電や自動車がサイバー攻撃の対象になる時代の情報セキュリティを考える

EnterpriseZine / 2014年7月4日 0時0分

▲図:自動車を取り巻く機器・機能や脅威

 これまで、情報セキュリティやその対策の考え方やポイント等について解説してきましたが、この連載もいよいよ最終回となりました。最終回である今回は、これからの情報セキュリティ動向について私の予想を交えて解説いたします。

■自動車がサイバー攻撃の対象になる時代

 現代は、様々な技術が急速に変化し進歩しています。情報通信技術(ICT)は、その中でもより変化の速いものではないでしょうか。

 特に、ここ数年での大きな変化として、モバイル通信、クラウドコンピューティング、ソーシャルメディアの普及が挙げられます。PCはデスクトップからノート型が主流になり、さらにはタブレット端末が使われるようになってきています。携帯電話もスマートフォンへと急激に移行しています。

 今までは、利用が難しかったものも、クラウドコンピューティングやソーシャルメディアなどのサービスを利用することにより、簡単に使えるようになりました。その結果として、情報の窃取やなりすまし、乗っ取りなどを目的とした攻撃が増加し、スマートフォンやタブレット端末などの情報機器やクラウドコンピューティングやソーシャルメディアなどのアカウント情報が狙われるようになってきました。

 その他にも様々なところで、情報セキュリティ対策が求められています。そのうちのいくつかを挙げてみましょう。    

 まず、コピーやFAX、プリンター、スキャナーなどの機能を持ったデジタル複合機です。

 オフィスで使用されているデジタル複合機の多くは、ネットワークに接続されています。デジタル複合機はPCと同様にOSを搭載し、インターネットでの管理、サーバとの連携などの機能を備えるようになりました。そのため、ネットワーク上の通信データの盗聴、遠隔からの管理機能乗っ取りなどの危険にさらされています。また、廃棄やリース期間完了の返却時に、機器のメモリーなどの中に残存するデータからの情報漏えいなどのリスクもあります。デジタル複合機でも、このような脅威を考慮した運用が求められるようになりました。

 次に、自動車です。自動車にも様々な機能やソフトウェアが組み込まれるようになり、安全性や利便性が図られています。そして、近年の急速なネットワーク環境の発展により、自動車とインターネットを接続し、自動車が持つ情報の活用や、PCやスマートフォンなどからの自動車内の情報へアクセスする機能の開発が進められています。その結果、様々なネットワークと自動車が繋がることによって、自動車がサイバー攻撃の対象とされ始めています。

株式会社ラック 長谷川 長一[著]

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