そんな大綱で大丈夫か?―第2回プライバシーフリークカフェ(前編)

EnterpriseZine / 2014年7月31日 11時0分

 山本一郎、高木浩光、鈴木正朝からなる「プライバシーフリークの会」。プライバシーフリークカフェは、竹を割ったようにというよりも、つきたての餅のように、ねちっこく、しつこく、辟易するまで腹いっぱい…気の向くまま、気の済むまでの全力投球なプライバシー・個人情報保護に関する対談です。 法と技術とビジネスと様々な視点から斬り込みます。―今回は、IT総合戦略本部で決定された「パーソナルデータの利活用に関する制度改正大綱」について「大綱サイコー(再考)!」と題して行われた第2回プライバシーフリークカフェのもようを、前後編に分けてお届けします。(*本対談は7/1に行われました。この8日後、ベネッセ事件が発覚しました)

 高木 山本さん遅刻ですね。間もなく到着だそうですが。さて、第1回からずいぶん経ちましたが、いつでしたっけ?前回は。

 鈴木 もう半年前ですね。

 高木 そんな前ですか。で、どうしましょうか。司会者いらっしゃらないので、ちょっと状況を。えーと、大綱が出ました。先週決定されました。その名も、なんでしたっけ?

 鈴木 「パーソナルデータの利活用に関する制度改正大綱(PDF)」ですね。

 高木 あれ?パーソナルデータの保護とか、そういうんじゃないんですか?保護じゃない?

 鈴木 利活用大綱ですね。

 高木 利活用!利活用制度大綱。こんなんありですか?

 鈴木 んーまあ、そもそもこのミッションがアベノミクスの三本の矢の経済成長ですからね。まえがきには「ビッグデータ」という言葉が躍っていますから、産業界からの強い意向を受けてですね、まさに、ビッグデータで経済成長のために改正しようと。こういう内容です。

 高木 はい。今日はこれについて、うだうだ。

 鈴木 うだうだ、やっていきたいと思います。

 高木 いろいろ突っ込みを入れる、と。

 鈴木 はい。

 高木 最初にボケようと思っていたのに。「あれ?ゲストは?」って。なのに司会がいない(笑)。ボケられない(笑)。

 鈴木 なんか、爆弾発言を用意しているとか言ってる割に、来ないですね(笑)。では、隊長を待つ間、ちょっと復習でもしてましょうかね。「なぜビッグデータなのか」ってことを考えていきますと、日本は人類未踏の超高齢人口減少社会に入ったと。その上、財政難なんですよ。で、課題としては医療、年金等、社会保障制度を維持しようと。まあその対策のひとつとして、アベノミクスを具体化しながら経済成長しつつ財政の規律を図るということです。

EnterpriseZine

トピックスRSS

ランキング