テープ・ストレージの未来はかなり明るい

EnterpriseZine / 2014年8月27日 0時0分

 ハードディスクが高速化し大容量化した結果、テープにバックアップをとるのではなくバックアップ用ストレージを用意するのが一般的になった。それでも長期にわたり保存したいデータは、テープに吸い出し保管する運用もまだまだあるはず。とはいえ、テープはすでに過去のテクノロジーという印象は強い。なんて考えていたのだけれど、どうやらテープ・ストレージはまだまだ健在。いや、むしろその未来は明るいとの話を聞いた。未来が明るい理由は、もちろんビッグデータだ。

■データ容量の伸び代は…

 「世の中のデータ量の増加とハードディスクに記録できるデータ量にはギャップが出ており、それはさらに拡大しています。なので適材適所で大容量のテープ装置を使う必要があるのです」

 こう語るのは、日本IBM 研究・開発 システム・テクノロジー開発製造 ストレージ・システムズ開発担当の佐々木 昭光氏だ。

 2000年くらいから、テープ装置のデータ容量は年率40%もの伸びを示している。それだけの進化を続けていても、1ビットのデータを納めるためのテープスペースにはまだまだ余裕がある。対するハードディスクは容量増加については「苦戦しています」と佐々木氏。

 すでに1ビットあたりのデータを記録するスペースはかなり小さくなっており、ディスクストレージの容量の伸びは8%から12%程度に止まるとも予測されている。つまりデータ容量の伸び代は、テープにかなり部があるのだ。

■IBMのテープ・ストレージは日本で開発

 そんなテープ・ストレージの開発に注力しているベンダーの1つがIBMだ。それもテープ・ストレージの開発はそのほとんどを日本で行っている。

 「コントローラーLSIなどのハードウェアもファームウェアの開発も東京ラボラトリーで行っています。ファームウェアとハードウェアの部隊が同じ場所で開発しているので、ここはハードウェアでこっちはソフトウェアでと密に連携しながら最適な開発が行えます」(佐々木氏)

 日本はもともとマイクロコードやファームウェアの開発が得意、世界からもその品質の高さは評価されているのだとか。

 そんなIBMのテープ製品には、「LTO」と「エンタープライズテープ(3592)」という2つのラインナップがある。前者は標準化された汎用テープカートリッジを利用するテープ装置で、後者はzEnterpriseなどで主に利用される。この2つの製品ラインナップ間では、互いにフィードバックをしながら品質、性能の高い製品を作っている。LTOは主に大容量をいかに実現するかで、エンタープライズはエンタープライズ用途で必要とされる安全性などの高付加価値を追求している。

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