漏洩が問題なのではない、名寄せが問題なのである―第3回プライバシーフリークカフェ(前編)

EnterpriseZine / 2014年10月17日 16時0分

 山本一郎、高木浩光、鈴木正朝からなる「プライバシーフリークの会」。プライバシーフリークカフェは、竹を割ったようにというよりも、つきたての餅のように、ねちっこく、しつこく、辟易するまで腹いっぱい…気の向くまま、気の済むまでの全力投球なプライバシー・個人情報保護に関する対談です。法と技術とビジネスと様々な視点から斬り込みます。―今回は、2014年7月に発覚したベネッセ事件を受け、そこから浮上した名簿屋問題をめぐって議論が行われました。

■ベネッセ事件の功 ―名簿屋問題を考える

山本 はい、ということで第3回プライバシーフリークカフェ開催いたします。よろしくお願いします。今回も、この3人、新潟大学の鈴木先生と、技術者の高木浩光先生、そして私、山本一郎でお送りしたいと思います。
 さて、今月先月もいろんなことがありました。その中でも一番冴えたものは、ベネッセ事件がだいぶ続報が報じられて状況がわかるようになってきたかなあ、と。

高木 ちょうど前回、第2回の次の週に報じられましたか、ベネッセ事件は。

山本 はい。突然、ベネッセ大爆発という非常に素敵な話が出ましたけども、実際、事件の概要そのものはもうかなり報じられてきています。

高木 なんか今日も、ドコモの記者会見がさっき4時からあったそうで…

山本 ええ。法人のデータが、1,100人分くらい出ましたっていう話で終わるのかどうかっていうのが非常に微妙なところかと思うんですけれども、出せるものはわかったところから出すし、お詫びできるものはお詫びしようってことのようです。悪い話は先に発表しようという姿勢がよかったのかなあというふうには思いますけども、一方でこのあと、「あれで終わるはずないよね」っていう声も界隈で出てきております。だれが出したのかとかですね、どういう経緯で受けたのかとか、細かいことがわかってくると、いろんなところに飛び火がするんではないだろうかと。

高木 他にもいっぱいあると?

山本 まだ全部は分かっていないんだということのようです。一番困るのは、露見した方法、露見した理由が推測されていますけど、現状で分かっている内容についてはつじつまのあわない部分がいくつかあって、もっといっぱいデータが漏洩した可能性があるんじゃないだろうかと。要は他のドコモさん発と思われるデータがどっかで見つかって、そこからたどっていくと、こんなところに企業情報がみたいな話があるようでして、ほかにもどうも金融情報が漏れたところがあるのではないか、それはNTTグループだけではなくですね、ほかのものも一緒に載せられてですね、名が出てきています。

EnterpriseZine

トピックスRSS

ランキング