日本データセンター開設目前で期待高まるSoftLayer

EnterpriseZine / 2014年10月29日 0時0分

 10月16日、日本SoftLayerユーザー会は「【緊急開催】第4回東京SoftLayer勉強会」を開催した。クラウドサービス「SoftLayer」はどのような特徴があるのか。

 SoftLayerはSoftLayer Technologiesが提供するIaaS型クラウドサービス。2013年7月にIBMに20億ドルで買収された。翌2014年1月にはデータセンター拡充に12億ドルを投資すると発表するなど、近年IBMはクラウドサービスに注力している。日本も年内にデータセンターが開設される。開設時期は未発表ではあるものの、もうカウントダウン段階にあるようだ。

 まだSoftLayerは日本で知名度はそう高くないものの、海外の先進的な企業では採用されているクラウドサービスだ。例えばIBMが買収したデータベースサービスのCloudantも買収前からSoftLayerの「顧客」だった。アメリカではクラウドプロバイダとしてはAWSやRackSpaceに並ぶ存在と目されていたほど。今やSoftLayerはIBMの投資を追い風にIBMのクラウドサービスの大きな柱として成長しつつある。例えばPaaS型開発プラットフォームのBluemixはSoftLayerのIaaSの上で稼働するなど、IBMのなかでSoftLayerの存在感は増しつつある。

 今回勉強会が「緊急開催」となったのはSoftLayerに精通している「中の人」、SoftLayer TechnologyのMichael Milligan氏が来日するため。意外なことにMilligan氏はもともとSoftLayerのユーザーで、後からSoftLayerに転職したのだとか。Milligan氏はSoftLayerのインフラに関する最新情報を重点的に解説していたが、本記事ではSoftLayerの代表的な特徴から入ることにしよう。ポイントとしてはベアメタルが選べることと、成長しつつあるグローバルな高速ネットワーク、インフラの透明性が挙げられる。

 ベアメタルとは言葉だけ見ると「むき出しの金属」という意味になる。この場では仮想環境(サーバー)と対をなす物理環境(サーバー)を指す。クラウドなのに物理環境も選べる、仮想と物理を混合して使えるのがSoftLayerの大きな特徴となる。

 一般的にクラウドは手軽に素早く安価に使えるのがメリットだ。「ちょこっと」使う分には仮想環境は便利。一方「がっつり」使いたいなら高性能な物理サーバーの方が有利。さいしょは「ちょこっと」で十分でも、システムが成長すると仮想環境の処理量では足りずに「がっつり」が必要になることも起こりうる。ただし物理環境だと「環境の移行が難しい」「ハードウェアが高価」「調達まで時間がかかる」という壁に直面することになる。

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