あんなことやこんなことにも機械学習という時代がやってくる

EnterpriseZine / 2015年2月12日 18時0分

 今年に入ってから確実に目にする、耳にする機会が増えた言葉「機械学習(Machine Learning)」。いまなら、この単語が入っている発表であれば、多くの記者が高い関心を持って話を聞くだろう。そんな旬な単語がちりばめられた発表を行ったのがサイオステクノロジーだ。「サイオス、世界初、機械学習技術を搭載したITオペレーション分析の新製品『SIOS iQ』を発表」というのが発表のタイトルだ。

■複雑化するIT運用管理の効率化にも機械学習

 ITオペレーション分析というのは、まだ聞き慣れない。これは、ITシステムを運用する際に発生する各種ログデータなどを収集し、そのビッグデータを分析してシステム運用に関わる意思決定を支援するものだ。このITオペレーション分析のところで、機械学習の技術を世界で始めて用いたのがSIOS iQというわけだ。

 複雑化するITシステムを人手で効率よく、かつ安定して管理するのはいまやかなり難しい。それでも扱うものが物理環境だけであれば、目の前に対象のシステムがあり対処もしやすいかもしれない。しかしいまは仮想化が当たり前。そのせいで複雑さは大幅に増しており、同じ目の前のハードウェアでも昨日と今日では動いているアプリケーションが異なるなんてことも日常だろう。つまり仮想化技術によりITシステム環境の柔軟性が増したことが、むしろ運用管理の複雑化を招いているという皮肉な状況でもある。

 そんな中、ここ最近のITシステム管理ツールの多くでは、自動化機能搭載を謳うものも多い。何らかのルールを設定しておけば、人手を介さずとも閾値を超えないよう自動制御してくれる。単純な構成ならばこれで運用管理の自動化が可能になるかもしれない。しかし、仮想化などで複雑化している場合には最適な閾値を決めるルール作りに頭を悩ますことになる。

 今回のSIOS iQは、そんな難しいルール設定をする必要はないのが特長だ。ルールを作るのではなく、ビッグデータを機械学習することにより、その環境下において安定的で効率的な運用状態とは何かをSIOS iQが自動的に理解する。その理解した結果を用いて、システム環境を適切に運用しようとするのだ。

 今回提供されるのはVMware環境の管理機能だ。SIOS iQをVMware環境へ接続する設定を行えば、すぐに各種ログデータの収集を始める。そして、アプリケーション、CPUリソース、ストレージ、ネットワーク間の稼働パターンをトラッキングし、正常な稼働時のパラメーターを学習する。学習に要する期間は管理する環境によっても異なるが、通常の環境であれば数日から1週間程度あればいいようだ。

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