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中国テキスタイル市場、エコとハイファッションへのトレンド継続【インターテキスタイル上海2015年春2/2】

FASHION HEADLINE / 2015年4月7日 9時0分

ミラノウニカのトレンドゾーン

3月18日から20日まで開催された世界最大規模の国際アパレルファブリック&アクセサリーの専門見本市「インターテキスタイル上海アパレルファブリックスースプリングエディション2015」では、ここ数年の注目であった「エコ」「ハイファッション」「デザイン」というトレンドが更に顕著に表れた。

デザインスタジオが集結する「Verve for Design」ゾーンには、前回の4割増となる13社がオーストラリア、中国、フランス、イタリア、イギリスなどから出展し、スペースは2倍状に拡大。書籍コーナーはデザイン資料を求めて連日にぎわいを見せ、中国市場のデザインへの注目の高まりを伺わせた。

イギリスから出展したサークルラインは、「目新しいデザインを求めて、他にないものを高くても買うバイヤーが増えた。手書きのデザインやギミックが効いたデザインなどが人気。」と同社社長。今春より日本でのビジネスも拡大していくという。

欧州からパビリオンとして参加している「サロンヨーロッパ」と「ミラノウニカ」では、メンズのハイファッション向けのプレミアム素材を中心に取りそろえる。1993年から毎シーズン参加ているイギリスのHield社によると、「カジュアルなスタイルへの注目など中国市場の変化を感じる。ヨーロッパのトレンドにも沿いつつ、中国独自のアイデンティティと若いクリエーティブな感覚がミックスされてきている。私達にとってアジアでは日本が今一番大きな市場だが、近年中に中国も日本と同様の成熟を見せると予想している」という。

また、エコ素材に着目した「All About Sustanable」ゾーンも拡大。環境コンサルティング会社や調査会社、エコ素材への取り組みに積極的なスポーツブランドなどが出展した。

メッセフランクフルトの担当者・ベルント・ミュラー(Bernd Muller)氏は、「エコは中国市場におけるホットトピックの一つで、法律の整備も進んでいる。中国は生産国としても消費国としても巨大で、アパレル関連の廃棄量は毎年2,000万トンにもなる。SNSなどを通して消費者の環境問題への注目も広がり、NGOの活動も活発になっているので、今後もこの分野は注目されていくだろう」と語る。

今回、バイヤーだけでなく他の出展社へのアピールを狙い、ボードを使った展示を拡充。会場内にセミナースペースも設けられた。スイスから参加したブルーサイン・テクノロジーズ(Blue Sign Technologies)もブースやセミナーで同社のビジョンやサービスを紹介。世界各国の企業の環境への取り組みを伝えながら、環境への配慮もビジネスの一部として考えていく大切さを強調した。「アウトドアやスポーツなど他業界に比べ、テキスタイル業界の環境への注目はまだまだ遅れているがムーブメントは感じる。たくさんの水や化学を必要とするテキスタイル業界こそ、マインドを変えていかなければならない」とセミナーで訴えた。

ミュラー氏は、今後もサスティナビリティ分野への需要が高まるとし、次回はカンファレンスの実施なども予定しているという。

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