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架空のプールバー「ザ・プール新宿」を伊勢丹に作ってしまった、藤原ヒロシの頭の中【INTERVIEW】2/4

FASHION HEADLINE / 2015年6月17日 11時30分

ーーちょうどプールバーが流行した頃は80年代のロンドンなど、藤原さんのイメージとダブりますね。

スヌーカーとか、「ステューシー」のエイトボールモチーフなど、ファッションには落としやすいテーマですね。いくつかキーワードになるものがあって、それを元にオリジナルや、「アッセンプル」や「FPAR (フォーティーパーセントアゲインストライツ)」とか別注する相手先が決まっていったという形です。

ーーコラボするブランドは以前から藤原さんと仲が良いブランド、という印象が強いですが?

「ステューシー」や「アンダーカバー」、「FPAR (フォーティーパーセントアゲインストライツ)」の西山徹君とかは古い付き合いですが、「AMKK(東 信、花樹研究所)」の東信さんや「ホワイトマウンテニアリング」の相澤(陽介)さんも個人的には付き合いはなくて、ザ・プールで一緒に物を作り始めて、ブランドの意外な一面を知ることが出来ました。

たとえば、「N.ハリウッド」はミリタリーやトラッドもののイメージが強かったんですが、意外とロックっぽい物も好きなんだとか。会って話すとすべてではないのですが、共通する部分があって、その場で一緒にやる方向性が決まっていきます。皆さん、自分たちの仕事に対してすごく真面目で、だからブランドが長く続くということなんでしょうね。「N.ハリウッド」の尾花(大輔)さんはインスタに温泉の写真ばかり投稿していて、彼は僕より仕事していないんじゃないか、と思うことがありますが(笑)。

ーー作る上で苦労したことなどはありましたか?

僕自身はあまり一つのことに固執するタイプではないので、出来そうになければ、じゃあ次の案と、決断力は早い。クリエイターの人たちはこれでないと、と譲れないアイデアがあるのかもしれないのですが、僕はそこで止まってしまう時間がもったいので、諦めます。今回も百貨店でのポップアップということで、制約上出来ない店舗のアイデアがいくつかあったのですが、それにはこだわらず、すぐ切り替えました。

ーー時間との勝負という部分がファッションにはありますからね。

伊勢丹がすごいと思うのは、前日に店舗が閉店してから一晩で今回のポップアップを作り上げるということですね。今回のポップアップの店舗デザインは海外だったらおそらく1カ月はかかる仕事ですね。設営の現場を見に行きたいと思ってますが、早朝の3時か4時頃と聞いて少し引きました。

ーー朝の6時頃に出来上がるようです。

6時だったら、伊勢丹で朝食できますね。伊勢丹って朝食やっていないんですか? ニューヨークの「ティファニー」はたまに“ブレックファースト・イン・ティファニー”っていう顧客を招いて、朝7時からカウンターに朝食を置いて買い物ができるイベントをやっているんですよ。伊勢丹朝食やればいいのに。「伊勢丹定食」って語呂がイイじゃないですか。

ーー「朝食」は雑誌的に流行っていますが、自分で食べに行くことありますか?

ないですね。でも伊勢丹がやるんだったら食べに来ますよ。


■interview & text:野田達哉

>次回は、ザ・プール青山閉店について、そして次のアイデアについて話を聞いています。
(vol.3へ続く)

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