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時代、ファッションと共鳴する“美”の世界。アーティスト冨沢ノボルが考える「モード」なヘアメイクとは?【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2015年6月29日 22時0分

「常に新しい表現に挑戦し追及したいと思っていますが、撮影の時のヘアメイクアップなど一瞬で決めることが大半。テーマに伴い、モデルの状態や現場のムードなど考慮し、最後は自分の直感を信じてヘアメイクを行っています。もちろん、クライアントが予想していた仕上がりとは異なることもありますが、すぐに修正できるのがメイクアップの素晴らしいところ。常に柔軟性を持って対応出来る力が必要です」

では、色についてはどうだろう。気になる色はあるはずだ。「ニュートラルなカラーは、変わることなく好きです。肌色のライトなカラーからダークなブラウン。ベージュブラウンからのグラデーョンは、永遠に美しい。差し色としては、アースカラーのネイビーやカーキ色などのシックな色は今シーズンの気分です。リップカラーは、変わらず深みのあるワインカラー=ボルドーなどは好きですが、そこにビビッドなカラー ーー例えばグリーンやオレンジやピンク、イエローなどーー を僅かに加えるとまた、一味違った面白みが生まれます。それから、冬の白、それも真っ白が好きですね」

メイクアップだけではなく、ヘアも手がけているのも冨沢さんらしさであると言えるだろう。グローバルに活躍するクリエーターとしては、非常に珍しいからだ。「ヘアとメイクアップの両方を行うことにこだわるのは、顔と頭は別々ではなく一体であるから。そう捉える事で、自分が表現したいクリエーションの幅が広がるからです」しかし、ヘアとメイクアップは、それぞれの技術面では別のもの。「それだけに大変ですが、ファッションが有りそれに合わせた、メイキャップが有り、ヘアが有る。僕は、トータルに見た美を作っていきたいという思いが有り、バランス感を大事にしています」

その情熱をも感じさせるクリエーションの、驚きにも似た圧倒的な美しさは、パワフルで鮮やかだ。「絵を描くような感覚でメイクアップについて考える人もいますが、僕は人と向き合う職業と思っています。人間が好きじゃないとできないかもですね。毎日の出会いの中で生まれるものを大事にしつつ、少しだけ未来の今を表現していきたい。そこに、日本の伝統美なども取り入れられたら素敵ですね」ーー人への愛と誠実さが、冨沢さんのクリエーションの絶対的な美しさを司っているのだろう。そう思うと、また新しい冨沢さんの美が見えてくる。



【プロフィール】
Hair&make-up 冨沢ノボル:
東京をベースに、ファッション誌、広告、TVコマーシャル、CDジャケット、PV、ランウェイをはじめ、映画、舞台のヘアメイクディレクションも手掛ける。また、ネイルやアイラッシュ、帽子などのプロデュースを行うなど、幅広く活動。2014年に発表した KEIICHI NITTA+NOBORU TOMIZAWA「DOUBLE EXPOSURE」では、従来のヘアメイクの表現に縛られず自由な発想で作品を制作。表現の幅を広げながら、常に進化し続けている。

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