LINE、BtoB向けファッションビジネスを本格始動。掲げるは、3つの“開放”
FASHION HEADLINE / 2015年8月31日 20時30分
スマートフォンアプリで人気のLINE(ライン)が、国内外の気鋭デザイナーやブランドと、有力なバイヤー・小売を繋ぐBtoB向けのサービス「LINE Collection(ライン コレクション)」を本格始動させる。8月27日、東京・渋谷ヒカリエにてプレゼンテーションが行われた。
“LINEが変えるファッションの未来”を掲げる「LINE Collection」は、LINEの100%子会社となるBonsai Garage(ボンサイ ガレージ)を通じて、日本にまだ上陸していないブランドを日本のバイヤーやセレクトショップなどの小売店と繋ぐというもの。完全会員制のオンラインオーダーシステムを採用しており、いわば24時間365日いつでも開かれている展示会をWEB上に作りあげた。
日本に上陸させるブランドは洋服だけでなく、ライフスタイルの全てをファッションととらえ、アクセサリーにバッグ、インテリア、雑貨など幅広いカテゴリーで展開。NYのアパレルブランドからイスラエルや香港のアクセサリーブランド、オランダのバッグブランドなど、すでに53ブランドのアイテムが紹介されており、今後は、月に10ブランドを目処に増やしていき、海外で活躍する若手の日本人デザイナーやハイエンドな海外ブランドなども紹介していく予定だ。
これまで無料通話・無料メールスマートフォンアプリを軸に、スマートフォンECサービス「LINE MALL(ライン モール)」、LINEで繋がっている友だちにギフトが贈れる「LINE ギフト」や商品を格安で購入できる「LINE SALE」などBtoCやCtoC向けのサービスを展開してきたLINE。BtoBのサービスを展開することについて、LINEの上級執行役員・島村武志氏(コマース・メディア担当)は「異色のサービス」と語るが、そこにはLINEが展開するサービスの根底に流れる一気通貫した思いがある。
「LINEが何故、BtoBのサービスを始めるの? と、いろいろな方から聞かれます。でも、そもそもLINEは人と人とをインターネットを通じて“繋げたい”という思いからスタートさせたものなんです。今回は、人と商品の“繋がり”を作っていきたいと思っています。これから、さらにこの分野の事業を発展させたいと思っているので、(LINE Collectionは)最初の一歩ですね」と今後の展望について語っていた。
また、この日はBonsai Garageの代表取締役の首藤伸治氏も出席。これまで様々なブランドでブランディング・コンサルティングを行ってきた首藤氏は「ファッションというのは自由であると思っているのですが、ことビジネスにおいては閉鎖的です」と、ファッション業界の現状を説明する。そんな首藤氏が「LINE Collection」の役割として掲げるのは、3つの“開放”だ。
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