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ファッションを刺激するシェアパフォーマンス繰り広げる「HAPPENING」からの問いかけ【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2015年10月15日 20時0分

4回目となる16SSの「HAPPENING」のテーマは“STATEMENT”。オールスタッフでテーマを決める中、声明文と名付けられた今回のテーマに行き着いたという。ファッションを通じて「私は、何だろう?」「貴方は、何なのか?」を考えるきっかけを作りたいというのが、今回の「HAPPENING」からのメッセージだ。「私は一体誰なのか? というステイトメントを告白していくことは、ファッションの分野においても大切なことだと思う」と伏見さんの後に、シゲルさんも「自分たちへの問いかけでもあるのですが、見てもらった人に何か感じてもらいたい。それが『最高!』でも『最低』でも構わないけど、何らかの刺激を与えることが出来たら」と続ける。

今回、もうひとつのテーマとして“ファッション×テクノロジー”というキーワードも掲げている。360°カメラのKodak PIXPRO Digital camerasがスポンサーとなり、日本で初めてファッションパフォーマンスの360°撮影を遂行するという。「私たち、別にテクノロジーに詳しいという訳じゃないけれど」と笑いながらも伏見さんは、「昔、ファッションと音楽が近かったように、今はファッションとテクノロジーが近くにあると思う。だから、その進化には乗り遅れたくないし、テクノロジーが身近にあるというのが面白いと思う」と言う。表参道と原宿の間を練り歩くスタイルでの発表とあって、それを動画撮影したものを拡散していくことも予定する。「自分たちでもどこがゴールか分からないでやっているけど、単純に分からないことをやるってことが面白いなと感じています」とメグさん。そう、「HAPPENING」は分からないということを、心底楽しめる集団なのだ。

■「HAPPENING」のクリエーションを支えるもの

世間にはステイトメントを掲げたものの、関わる人が多かったり、それぞれの求めるものが違ったりと、様々な理由でステイトメントが揺らぐことも少なくない。変化の多い大海原のような世の中に生きながらも、自分の信じる場所に向かって泳ぎきる力を「HAPPENING」のメンバーはどうやって身につけているのだろうか? そんな問いは愚問だったと後で知るのだが、そんな問いを抱いてしまった。

江幡さんは「『HAPPENING』として4回目のコレクションになる今回は、一番泳げてますね。手を動かす前に、イメージやビジュアルをかなり考えてからスタートしたから。今回は作りたいものがクリア」と語る。メグさんも「泳ぎたい時は泳いで、泳がない気分の時は泳がない。泳げているかなんて、考えたことない(笑)」。普段クライアントワークも担当する彼らが、シンプルに自分がいいと思うものを表現する場に「HAPPENING」がなっている訳だ。そして、「人間ってきっと、最高! って思うベストなことしかやれないはず。『最高じゃないことで生きていくわ』ではなくて、ベストとベストでぶつかるから、いいか悪いか言い合えると信じてます」と伏見さん。HAPPENINGが揺らがないのは、そこがお互いのベストを出しきる偽りのない場だからなのかもしれない。

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