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隈研吾設計、新開発ファイバーを用いた世界初の工法で小松精練本社リニューアル

FASHION HEADLINE / 2015年10月30日 10時0分

小松精練がファブリック・ラボラトリー「ファーボ(Fa-bo)」として生まれ変わる

小松精練の本社棟が11月13日、世界初の耐震工法で改築されたファブリック・ラボラトリー「ファーボ(Fa-bo)」として生まれ変わる。

小松精練の旧本社棟は1968年に建築されたもの。今回の改築では、耐震補強材に熱可塑性炭素繊維複合材料“カボコーマ・ストランドロッド”が用いられた。“カボコーマ・ストランドロッド”は、芯地に先端素材の炭素繊維を使用し、外層を合成繊維や無機繊維でカバーリングしたもので、熱可塑性樹脂が含浸されている。今回は、この“カボコーマ・ストランドロッド”を内外装に用いることで、繊細かつ強靱な構造体を実現した。

「ファーボ」では同社の製品を始めとした繊維産業について学ぶことが可能。新設されたアーカイブでは、繊維産業や同社に関する様々な展示などが行われる。また、2階には工場内部を見下ろせるオープンスペースを、3階にはワークショップスペースを設置。館内ではこれまで小松精練がニーズに応えてきた歴史や、未来を見据えたファブリックのビジョンなどを通じて小松精練の使命を体感出来るよう工夫されている。

今回の建築デザインは、世界的に活躍する建築家の隈研吾が手掛けた。外観は、地面と既存躯体をつなぎ、ドレープをモチーフとすることで、建物がレースを纏っている様な涼しげなデザインに仕上げられた。また、外構や屋上庭園には断熱性や遮音性に優れたエコ建材である“グリーンビズ”を採用し、緑豊かな環境をつくりだしている。

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