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世界を驚かせる“糸”の根底にあるもの【山形ニット紀行Vol.3--佐藤繊維 前編】

FASHION HEADLINE / 2015年11月9日 21時0分

同社のもうひとつの中心事業は、自社ブランドの開発・販売にある。2001年にスタートした主力ブランドの「M.&KYOKO(エムアンドキョウコ)」は、佐藤繊維のオリジナル糸による複雑なテキスタイルと、柔らかい女性的なシルエット、鮮やかな多色使いが特徴。その斬新なデザインは、多くのファンから支持されており、欧米でもアーティストや自由業の人たちを中心に支持が広がっている。国内では百貨店のインショップを中心に12店舗を展開しており、産地発のブランドとしては異例の売上規模を誇る。他にも、ニット糸のブランド「MASAKI(マサキ)」、大人の女性をターゲットとした「FUGA FUGA(フウガフウガ)」、リアルクローズを提案する「clothoir(クロトア)」、デイリーなニットを提案する「noeud(ヌゥ)」の他、6ブランドを展開しており、ニットアパレルと言ってもおかしくない規模に育ってきている。各ブランドに共通するのは、売れているものを追いかけるのではなく、自分たちの作りたいものを作るということ。「あくまでモノ作りから発信することを重視しており、トレンドを作るつもりは毛頭ない」(佐藤社長)のだ。これは糸作りと共通する思想である。

■取材・文/増田海治郎(ファッションジャーナリスト)

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