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地方発の一大文化施設を目指すセレクトショップ「GEA」【山形ニット紀行Vol.3--佐藤繊維 後編】

FASHION HEADLINE / 2015年11月10日 22時0分

もちろん、そのことは佐藤社長も良く把握している。ただ、この人は手を拱いてお客さんが来るまで待っている人ではない。あの手この手を考えて、まず自分から動くことを信念としている人である。じつはGEAの建物は、まだ全体の1/3程度しか使っていないのである。現時点では構想段階だが、山形名物の蕎麦を出す蕎麦屋や、宿泊もできるプチホテル、山形野菜を調理するレストランなどの出店も考えているし、ヨーロッパのマルシェのように敷地内で山形野菜の朝市を定期的に開催する計画もある。さらには、以前から夢描いている、原料を山形で調達する(つまりは世界中の羊を集めた牧場を作る)という壮大な計画まで思い描いているのだ。

地方には豊かな自然があるが、東京のような文化施設に乏しい。GEAが佐藤社長の“構想”どおりに寒河江市の一大文化拠点になった頃、東京の一極集中という問題は解消されているかもしれない。地方で自然を楽しみながら文化的に暮らす、というライフスタイルが当たり前になっているかもしれない。GEAはまだ生まれたての赤ちゃんである。そのあまりの美男子っぷりに日本中が驚いているわけだが、成長するのはこれから。その過程を見届けるのが楽しみでならない。

■取材・文/増田海治郎(ファッションジャーナリスト)

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