“能登はやさしや土までも” 暮らしや食文化に触れる能登の旅--2/3 ~揚げ浜式塩田、日本酒、野菜 奥能登&能登島編~
FASHION HEADLINE / 2015年12月5日 20時0分
旨い酒造りに励む一方、里山里海の保全に向けた活動を裏さんや県内の大学生とともに行う。「地を思うことは、地を興すこと」という情熱で醸す6代目の酒は、奥能登から世界へと広がっていく。
■赤土の能登島・高農園が育む“伝統とモダン”が実った野菜
波が穏やかな七尾湾にうかぶ能登島は、和倉温泉から近く、2本の橋がかかり、リゾート地として多くの観光客で賑わう。そんな能登島の美しい自然に惹かれ、この地に移り住み農業をはじめた高農園の高夫妻。「2ヘクタールからはじめて今では20ヘクタールの畑に。年間300種類以上の野菜をつくっています」と高利充さん。
高農園の野菜は、東京や大阪、金沢などのレストランと直接取引がほとんど。三越や伊勢丹など一部の百貨店で販売しているが、即時売り切れてしまう程の人気野菜だ。高夫妻が「自分でも食べたいと思える、おいしく安全な野菜作りを」と農薬は一切使用しない。また石川県JAS有機認証および石川県エコ農業者として認定されている。
「能登島のミネラル分豊富な赤土に、もみ殻や緑肥を梳きこんで土づくりします。粘土質な赤土は、野菜がゆっくりと育ちます。栄養をしっかりと蓄えて成長した野菜は、身がしまっていて味も濃い。特にイモ類などの根菜は、本当においしい」と妻の博子さん。
農家を営むにあたって“伝統とモダン”をコンセプトにしたという高農園では、石川県の加賀伝統野菜である金時草、加賀太きゅうり、源助だいこん、中島菜、金糸瓜など地に根付いてきた伝統野菜も積極的に手掛けている。
“能登はやさしや土までも”、いつまでも手を振り見送ってくれる高夫妻の姿に、そんな言葉が頭に浮かんだ。
取材協力/
すず塩田村 http://www.suzu.co.jp/enden
数馬酒造 https://chikuha.co.jp
高農園 (TEL/FAX 0767-85-2678)
Vol1へ戻る
Vol3へ続く
-
- 1
- 2
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
震災を経た奥能登を、日本の未来を考える場に。OKNO to Bridge(奥能登ブリッジ)で企業研修の受け入れを開始。
PR TIMES / 2024年8月9日 13時40分
-
震災を経た奥能登を、日本の未来を考える場に。株式会社TIMEWELL、OKNO to Bridge(奥能登ブリッジ)で企業研修の提供を開始。
PR TIMES / 2024年8月8日 11時45分
-
能登のきらめき~奥能登伝統の塩づくり~揚げ浜塩田
テレ金NEWS NNN / 2024年8月6日 17時1分
-
「地震でものすごく暇ですわ。大赤字もいいとこです」浜茶屋の経営者が嘆く窮状《能登半島地震から半年、戻らない日常》
文春オンライン / 2024年8月5日 6時0分
-
能登の酒蔵復興支援 石川の地酒を守る 両蔵の想いを込めたコラボ酒完成
食品新聞 / 2024年7月15日 11時57分
ランキング
-
1ゆうちょ銀、貯金金利引き上げ=5倍の年0.1%、来月2日
時事通信 / 2024年8月9日 17時59分
-
2生活保護も断られ、収入は「年金月5万円のみ」。酷暑でもエアコンつけられず…68歳で失業した非正規雇用おひとりさま老人の「酷すぎる終着点」【FPが解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年8月9日 11時45分
-
3電機5社が増収、円安追い風に ソニー、三菱電機は過去最高
共同通信 / 2024年8月9日 19時32分
-
4ミスドはなぜ「なんか、ちょうどいい空間」なのか 値上げしても業績絶好調、背景の「空間の魅力」
東洋経済オンライン / 2024年8月8日 10時0分
-
5お客が求める「おいしいコーヒー」神話 カフェ経営で見落としがちな“ほろ苦い現実”
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月7日 8時27分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください