広尾の旧邸宅「羽澤ガーデン」を9年撮り続けたアンダース・エドストロームの写真集【ShelfオススメBOOK】

『Hanezawa Garden』Anders Edstrom

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。本日は洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ（Shelf）」（東京都渋谷区神宮前3-7-4）が選ぶ書籍をご紹介します。

■『Hanezawa Garden』アンダース・エドストローム（Anders Edstrom）

『Purple Fashion』等の雑誌でもお馴染みのフォトグラファー、アンダース・エドストロームが、東京・広尾にあり、2005年12月を持って閉鎖された羽澤ガーデンを、約9年間に渡って撮り続けた作品集。

スウェーデン出身のアンダース・エドストロームは、00年パリのポンピドゥー・センターでの『Elysian Fields』、02年ボストン現代美術館での『Chic Clics』をはじめ、グループ展にも多数参加し功績を残す。一方でいくつかの映画作品も制作しており、09年にC.W. Winter監督と手掛けた長編映画『The Anchorage』は、ロカルノ国際映画祭グランプリ金賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞、インディペンデントフィルム部門大賞を受賞した。現在は活動の拠点を日本に移し、『VOGUE』『DUNE』『装苑』などの雑誌を始め、著名ブランドのファッション写真や、ラッド ミュージシャン（LAD MUSICIAN）の衣装を着用したザ・ノーベンバーズ（THE NOVEMBERS）のアーティスト写真なども撮影している。

【書籍情報】
『Hanezawa Garden』
著者：Anders Edstrom
出版社：Mack
言語：英語
ハードカバー／232ページ／210x270mm
発刊：2015年
価格：9,000円