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テクノロジーがファッション界に旋風を巻き起こす--ファッション×テックの関係をDYNEデザイナーが語る【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2016年2月10日 20時0分

ーー DYNEのブランドコンセプトは?

テクノロジーを実用目的に構成し、日常着として身に纏うアイテムとして作り出すこと。基盤となるのはテクノロジーとファッション、そして自然とのハーモニー。過去の経験で得た、スポーツアパレルで使われる生地の特性や機能性に対する知識をファッションに適応させながら、生活の質を上げるアイテムを提供したいという思いが根底にあります。

ーーどのようなテクノロジーを用いているのか、教えてもらえますか?

企業秘密だから簡単にだけ(笑)。2シーズン目となる16FWの最新コレクションには、NIKEのシューズ「フライニット」の技術を用いています。ロンドンオリンピックのマラソン競技に出場した選手も履いていたこのシューズに使われている生地は、糸で精密に編み上げられたワンピースの構造によって、抜群の通気性と軽量性、高い耐久性を兼ね備えています。縫い目がなく、見た目にも斬新さが表れているんじゃないかな。

時に温かく、時に涼しく、ストレッチがきいて心地良く体にフィットし、より軽く水にも強い。それでいてハイスペック過ぎないというのも重要な要素です。「アウトドアには最適だが、街着には適応しない」ではなく、毎日着られるアイテムとしてデザインやカラーリングに工夫を加えています。

ーー“自然”の要素はどこに取り入れられているのですか?

生地の開発におけるアイデアソースは、自然から学んでいます。例えば、スイスのテキスタイルプロデューサー・C_CHANGと共に新たに開発した生地は、気候に応じて開閉する“まつぼっくり”の仕組みを取り入れています。気温や体温が高くなると空気を外に空気を送り出すように繊維が開き、防寒が必要な時には閉じるといった具合に。

製造工程においても、素材のロスを最小限に抑え、環境への害を軽減できるようフッ化炭素を含有しない繊維を使用しています。

ーー自然界の優れた知恵と人間の最新科学技術が見事に融合しているのですね。

自然の英知を借りているといった感じでしょうか。環境問題にも以前から取り組んでいます。ファッション業界が与える環境破壊への影響は深刻。しかし、知恵を絞って科学を応用すれば、それを最小限に抑えることも可能だと信じています。デザインには何ができて、何をしなければならないのか、そこに挑戦し続けるブランドでありたいです。

ーー自然と科学、に加えて人間らしさを感じるのもDYNEの魅力の一つだと感じます。機能性の高さやデザイン、一度着たら他の洋服は着られなくなりそうなほど(笑)。

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