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ライゾマ実験建築、ノースフェイスのクモの糸パーカー、Olgaの導電性接着剤ウェアなど近未来が広がるMAT LAB

FASHION HEADLINE / 2016年2月29日 20時0分

Rhizomatiks ArchitectureのSPACE EXPERIMENT#003

瞑想状態に近づくと窓が閉じ、意識が散漫になると窓が開き、眼前に東京タワーの景色が広がる。

ライゾマティクスの建築部隊(Rhizomatiks Architecture)が、今回「メディア アンビション トーキョー2016(MEDIA AMBITION TOKYO 2016)」(以下MAT)に出展した作品に、初日の2月26日から多くの体験希望者が列を作った。六本木ヒルズ・森タワー52階東京シティビューで展示されている「MAT LAB」はアーティストと企業による新しい実験の場として、様々な実験的な作品が並ぶ。

日本を代表するデジタルクリエイター集団のライゾマティクスは今回MATに、空間とテクノロジーの可能性を探るインスタレーションの3作品を『SPACE EXPERIMENT』として出展している。すべてこれまで彼らが提唱してきた身体と空間の関係性を、今のテクノロジーを使って実験しているもので、再度実現性をスタディしたもの。

今回は脳波を解析してモーターに連動し、インタラクションを起こす冒頭の「マインデッドミラー」、intel computer stickを内蔵した眼鏡を装着することで耳殻の傾きに呼応して映像が変化する「センスドビジュアル」、喉の空間構造と唇の形で音を再現させる「スロート」の3つのインスタレーションで構成されている。

ライゾマティクスはこれ以外にも2001年に発表され話題を集めた映像音響型コンピュータゲームRezの作者、水口哲也氏と慶応技術大学大学院メディアデザイン研究科との3者コラボによる音楽を触覚、視覚、聴覚で体感する共感覚スーツ『Rez InfiniteーSynesthesia Suit(シナスタジアスーツ)』の開発へも参画している。

体験型作品は、これ以外にもヘッドマウントディスプレイを装着し、自己の身体と向かい合ったモニターに映る自己の鏡像とインタラクションすることで、自己認識と時間と空間の概念をモジュレーションさせる『The Mirror/藤井直敬+GRINDER-MAN+EVALA』も体験できる(要整理券)。また、3Dプリンターとスマートフォンを活用することによって低コストで実用的な電動義手の開発を行う『Handiii/Hackberry』といった身体性とテクノロジーの考察は、イベント全体の大きなテーマとなっている。

それ以外にも、ビジュアルデザインスタジオのWOWによるレーザーと霧を使ったホログラムアートの『Light of birth』、パリを拠点に活躍する音響映像アーティストのアレックス・オジェ(Alex Augier)のキューブ状のビデオアート『ヴォクセル(vVvoxel)』、パリの1024アーキテクチャーによる姿を変える立方体『WALKING cube』、自分の立つ地球の裏側の空をモニターに映し出す寒川裕人(EUGENE KANGAWA)のインスタレーション『Syndrome/Earth Hole』など、展示環境とメンテナンスの問題からなかなか多くの作品を1ヶ所に集めるのが難しいメディアアートが一堂に会した貴重な機会となっている。

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