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弱冠27歳の超新星。パリを拠点に世界へ挑む若手デザイナー松重健太--1/2【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2016年3月22日 19時0分

ジバンシィと言っても分からないほど、ファッションには無知な両親なので、服飾の専門学校へ行くことは反対もされましたが、説得の甲斐あってエスモード大阪校へ入学できました。

ーー専門学生時代から、パリなど海外で活動することを意識していましたか?

強い憧れはありました。モダンでありながらも伝統を重んじる姿勢が洋服に表れているパリやベルギーのブランドに心惹かれたのは、僕自身懐古主義なところがあるからだと思います。パリで服作りを学べるチャンスを与えられる神戸ファッションコンテストに応募したら運良く受賞することができ、20歳の時に憧れだったパリに来ることができました。

ーーパリに来てから多くの大手メゾンで経験を積み、得たものも多かったのではないでしょうか?

確かに、サンディカ校での授業や優秀なデザイナーのアトリエでの経験は貴重なものです。中でも、僕にとって最も大きな学びは“立体裁断”ですね。歴史的に見ても、やはり西洋の方がその技術は断然進んでいます。ブランドの核である構築的なデザインは、パリで培った立体裁断の技術が軸となっています。


Kenta Matsushige 16-17AWコレクション

ーー学びの多いパリでの生活がスタート。イエール国際モード&写真フェスティバルでのグランプリ受賞後、シャネル傘下のオートクチュール工房協力のもとブランド立ち上げなど、トントン拍子で進んでいますね。初めての海外生活で言葉や文化の壁、苦労しませんでしたか?

文化や歴史が混在する街は刺激的。もともと懐古な雰囲気が好きだからでしょうか、カルチャーショックなども特になくすんなりパリでの生活に馴染めました。フランス語は渡仏後4ヶ月間語学学校へ通い、自宅ではフランス映画を観ながら学習しましたが、苦労したという実感はないですね。

しかし渡仏してから痛感したのは、モードに関する知識は絶対に敵わないということ。ディオールでインターンをしていた頃、12歳くらいの女の子がアトリエに見学に来ていたのを見かけました。質問も大人さながらの専門的な内容で、とても驚きました。それだけモードが身近にある文化なので、感性も鋭敏に養われるはずです。知識は敵わないと気付き始めてから、憧れであるヨーロッパの服作りを真似するだけではなく、日本に立ち返ってみようと思ったんです。

後編に続く。

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