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短編エッセイと写真でアメリカンアートを知る旅、河内タカの世界の歩き方【NADiffオススメBOOK】

FASHION HEADLINE / 2016年3月24日 21時0分

『アートの入り口 美しいもの、世界の歩き方[アメリカ編]』河内タカ

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「ナディッフ(NADiff)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・清澄白河の支店、ナディッフ コンテンポラリィ(東京都江東区三好4-1-1 東京都現代美術館内)です。

■『アートの入り口 美しいもの、世界の歩き方[アメリカ編]』河内タカ

絵画や写真や音楽などの“私のお気に入り”を、数多くの著名なアーティストとの交友録を交えて語るのは、高校卒業後に渡米し、その後ニューヨークを拠点に現代アートや写真のキュレーション、写真集の編纂を多く手掛け、現在は東京でそれらの仕事を続けている河内タカ。

アンディ・ウォーホル、パティ・スミス、ウィリアム・クライン、ジャクソン・ポロック、リチャード・プリンスなど、一度は名前を耳にしたことがあるであろうアーティストについて、著者の膨大な知識と記憶を通して語られるエピソードは、とてもリアリティーにあふれ、まるで当時のアメリカにタイムスリップしたような錯覚を覚える。ナン・ゴールディンの写真集制作に携わった際に、彼女が自身の写真作品への思い入れが強いために、突然泣き始めたり、怒ったりと、編集作業に大変骨を折ったと話せるのは著者ならでは。

もともとはFacebook上の投稿だということもあり一編が短く読みやすい。また、登場する作品にはそれぞれカラー写真が添えられ、作品を知らない方にも理解しやすく美術解説書というよりは、ひとつのエッセイとして、多くの方に手に取ってもらえるだろう。

現在、東京都現代美術館にて開催中「MOTコレクション コレクション・オンゴーイング」展(5月29日まで開催)では、本書に登場するウォーホルをはじめ、ロイ・リキテンスタイン、デヴィッド・ホックニーなど1960年代のポップ・アートと呼ばれる作品を鑑賞することが出来る。展覧会も合わせてご覧頂くことでいっそう理解が深まること間違いなし。

【書籍情報】
『アートの入り口 美しいもの、世界の歩き方[アメリカ編]』
著者:河内タカ
発行:太田出版
368ページ/四六判
言語: 日本語
発刊:2016年2月25日
価格:1,800円

【展覧会情報】
「コレクション・オンゴーイング」
会場:東京都現代美術館 常設展示室
住所:東京都江東区三好4-1-1
会期:3月5日~5月29日
時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:月曜日(3月21日、5月2日、5月23日は開館)、3月22日
料金:一般500円、大学・専門学校生400円、65歳以上・高校生250円、小学生以下無料

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