マトフ、日本の美意識に根付くおぼろを尊ぶ【16-17AWウィメンズ】
FASHION HEADLINE / 2016年3月28日 20時0分
マトフ(matohu)が3月16日、ラフォーレミュージアム六本木を会場に16-17AWコレクションを発表した。
スモークが焚かれた会場の中、暗闇からひっそりとモデルが現れショーは静かにスタートした。今シーズンのテーマは「おぼろ」。おぼろ月、霞、水墨画や夢幻能など古来より日本人に親しみ深い曖昧で儚いものを例に挙げ、日本人の根底にある美意識に着目をした。
さらりと羽織れる長着やジャケット、ジレ、ストール、流れるように揺れる繊細なプリーツスカート、空気を孕みゆとりを十分に保った八分丈パンツなど、秋冬らしからぬ軽やかな見た目のウエアを纏い、目元まで深くハットを被ったモデル達は儚くもミステリアスな雰囲気。
カラーパレットは、落ち着きのあるサンドやオフホワイト、ミモザ、ブルーグレー、サーモンピンクなどがベースとなり、スタイリングや素材加工によるグラデーションの遊びが加えられた。特に、今回のコレクションで実験的取り組みだったという素材加工では、敢えて不規則なストライプになるように歪ませたニードルパンチや、ろうけつ染作家の中井由希子に依頼し、奈良墨「古梅園」の紫墨や青墨を使って刷毛で柄を描いた素材などユニークなアイデアが提示された。
その他にも、デザイナー堀畑裕之が描いた水彩画を機械へプログラミングし、9本の横糸で色彩を表現したオリジナルテキスタイルは、まるで水彩絵の具のように繊細に色が溶け合って「おぼろ」の美しさを体現するものとなった。
終盤になるにつれて、ブラックや濃いブルー、パープル、カーキなど朝霧から夜霧へと移り変わる情景が目に浮かぶように深いカラーリングへと変化。一方、ぼんやりと曖昧な雰囲気の中、おぼろ月のように時折きらりと光るアクセントとなるのが大振りのボタンとブローチ。これは、今回の為にオリジナルで岩手のデザインユニット・コシェルドゥ(coshell 2)に製作を依頼したもので、原料には漆、銀、紙が用いられている。
ラストで披露された、夜霧の情景に朝陽がのぼるような鮮やかなオレンジのルックが印象的だった。
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