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交錯する時代と、脱構築から香るアンダーカバーのノスタルジア【16-17AWウィメンズ】

FASHION HEADLINE / 2016年3月31日 10時0分

アンダーカバー16-17AWウィメンズコレクション

ウェスティン パリのバンケットルームを会場に16-17AWウィメンズコレクションショーを行った、高橋盾によるアンダーカバー(UNDERCOVER)。コレクションタイトルはアーティスト、ルー・リード作曲からの引用で「Perfect day」。会場では藤原ヒロシによるダブ処理されたバージョンの『Perfect day』が流れた。

アンダーカバーらしい、童話のような不思議なストーリーを感じさせるコレクション。出演したモデル達の年齢も幅広く、90年代に活躍したモデルや年配モデルも登場。女性のポートレートをコラージュしたシュールなプリントのシャツには、ドイツのぬいぐるみメーカー、シュタイフによるモヘア地を使用したパンツがコーディネートされる。このモヘア地は、シューズやバッグなどにもあしらわれ、独特の光沢感とボリューム感を放っていた。

ピンストライプやグレンチェック、ヘリンボンなどのメンズファブリックを使用したコートやジャケット、ニットとモヘアの異素材ミックスしたカーディガンなど、オーセンティックなアイテムは解体・再構築され、既存のものとは全く違うシュールな表情を見せる。美空ひばりの『虹の彼方に』がかかると、ゴールドビスチェが取り付けられたドロップショルダーのドレス、ゴールドの羽根をあしらったドレスなど、3体の夜会服が登場して感動的なフィナーレを迎えた。

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