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三越伊勢丹3月期決算は増収微増益。消費マインド低迷する中、次なる一手はSPA戦略

FASHION HEADLINE / 2016年5月20日 13時0分

また多くの課題を抱える支店・地域店は、従来の大規模店舗をベースとした設計では事業構造が成り立たなくなりつつあるため、新たな店舗モデルの構築が急務と判断。自主MDゾーン(面積シェア70%)ではクイーンズ伊勢丹や三越伊勢丹トランジットなどによるフーズ&カフェ20%、SPAコンテンツ25%、レディ フォア ザ ウィークエンド、イセタン ミラー、リ・スタイルなどの自主編集コンテンツ55%の面積比率をベースに再構築を図る。テナントアソートゾーン(面積シェア30%)に関しては、ファストアファッション系ブランドを導入していない同社の方向性から、シニアサロンや医療モール、カフェなど自社開発のライフスタイル型テナントコンテンツの導入を図り、本店連動型のローコストオペレーションによる中小型店舗運営モデルを運用していく。

その中小型店事業に関しては既に2015年度で12店舗32億円と成長軌道に乗ったイセタンミラーは2018年度25店舗70億円を計画。空港ストアも3店舗とも黒字化を達成、イセタンサローネは六本木ミッドタウンが目標の70%とやや苦戦している状況ながら、名古屋ビルヂングのイセタンハウスは順調に推移。2018年度には合計40店舗、売上高160億円(15年度実績23店舗・66億円)を計画している。

EC事業の2015年度売上高は114億円で百貨店ECビジネスで黒字化を達成。2018年度には売上高300億円、営業利益16億円を計画しており、ラグジュアリーサイト、越境ECなど外部出店も今期中にスタートする。

また、今期より情報戦略本部を新設し、これまで取り組んできたデジタル化の取り組みを統合。今期よりスタートしたTポイントサービス開始などによる新規顧客の創出や店頭ICTの強化、データ分析などによりマーケティングビジネスへの参入などの可能性も探っていく。

■基幹3店舗の2015年度売上高

基幹3店舗の2015年度店舗別売上高と2016年度の計画は、伊勢丹新宿本店2724億円(前期比105.4%)で今期計画は108.7%。
三越日本橋本店1683億1600万円(同101.7%)で今期は107.3%を計画。
三越銀座店852億9200万円(同114.6%)で今期は109.2%を計画。
基幹3店舗に関しては3カ年計画で200~250億円の集中投資を図り、100億円の増益を達成を見込む。

連結ベースでは2016年度売上高1兆3600億円(同105.7%)、営業利益370億円(同111.8%)、経常利益380億円(同103.5%)、当期純利益260億円(98.1%)を計画している。

Text:野田達哉

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