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ポール・スミスの頭の中を疑似体験!世界に愛されるファッションはこうして生まれた【Report--2/2】

FASHION HEADLINE / 2016年6月5日 8時0分

ポール・スミスとミニのコラボレーションカー

誰もが知るイギリス生まれのファッションデザイナー、ポール・スミスのクリエーションの源に迫る展覧会が4日、京都国立近代美術館ではじまった。彼の頭の中を覗いてみたかのようなデジタルインスタレーションも。展覧会レポート1/2はこちら。

■ ポールの頭の中には何が映る?

今回の展示では、映像インスタレーションも用意されている。ポールの脳内を表現したブースだ。ここでは数々のイメージがデジタルビジョンに次々と映し出され、テキスタイルの柄や色彩のインスピレーションになっただろう、ポールが目にとめた様々なシーンがまるでコラージュのように伝わってくる。


ポールの頭の中をデジタルインスタレーションで表現

■ ポールのオフィスとデザインスタジオをそっくり再現

「本展覧会には、いわゆるファッションの展覧会のようにマネキンが並ぶような展示はない。もっと根源的なファッションがどうやって生まれてくるのかを、つまびらかに伝える展示になったと思う」と語るのは本展を企画したデザインミュージアム館長のデヤン・スジック。続けて「もし僕が18歳の学生だったら、刺激的なこの展示会場から1日出てこられないくらいわくわくすると思うよ」とにこやかにコメントするポール。


デザインスタジオを再現したブース

型紙からスワッチまで、そっくりそのまま再現したデザインスタジオからは「クリエーションがどんな環境の中から生まれるのか」をまっすぐに伝えたいという意図が汲み取れる。ここに展示されるパソコンには次々と映像が映し出され、テーブルに置かれたラジオからは音楽が流れてくる。まさに、このスタジオでスタッフとポールたちが動き出しそうな程にリアルに再現されたスタジオ。この雰囲気の中からポール・スミスのクリエーションが生まれてきたのだという思いに駆られるブースで、前述のデヤン館長もお気に入りのブースだという。

■ 世界に広がるポールのクリエーション

展覧会も終盤に近づいてくると、ポールの頭の中から紡ぎ出された具体的なシェイプを持った展示へと遷っていく。「一つとして同じ店舗はない」という、世界各都市のポール・スミスのショップの外観や内観、またショップデザインにおいて大事な役割を果たす、床材やモチーフなども合わせて展示されている。

そして、最後のブースにはファッションデザイナーであるポール・スミスの手腕を余すことなく詰め込んだ洋服が展示される。かつて礼服を仕立てるテーラーで学んだポールが大切にする仕立ての技術が伝わるアイテムもあれば、ポールが大切にしている「シンプルな中に特別な何か」を添えるために考え出した裏地やステッチをポップにするというアイデアに触れられる洋服もある。

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