京都・茶筒の老舗 開化堂が表現するカフェとは?伝統工芸に触れるエントランス「Kaikado Cafe」
FASHION HEADLINE / 2016年6月11日 10時0分
京都・河原町にKaikado Cafeが5月21日オープンした。同店を運営する「開化堂」は、京都で手作りの茶筒を作り続ける、明治八年創業の老舗。日本で最も古い歴史を持つ茶筒店が表現するカフェとは?
京都駅から河原町方面に歩いて約10分、大通りに面した場所にあるその建物は、古きよき趣を残した和洋折衷な佇まい。昭和初期の歴史的建造物「旧京都市電内濱架線事務所」を改修し、当時の外観を継承しながらKaikado Cafeとして、見事に息を吹き返していた。
■凛とした佇まいの店内には、陽射しを感じるテラス
店内入り口からの様子
テラスに向かう通路
当時の市電のブレーキハンドルを使用したドアノブ
テラス席
店内に入ると、時代の流れを肌で感じるような、なんともいえない凛とした重厚感と、美しい天然木の家具が迎えてくれた。さらに、開化堂の茶筒がずらりとならぶカウンターが目に飛び込む。過去と現代、そして和と洋が混じり合い、一つの空間に作り上げられた店内。そして、天井の高さを生かした大きな窓からは、優雅で心地よい光が射し込む。さらに店の奥へ足をすすめると、デンマークのプロダクトブランド「HAY」の家具で揃えられたテラス席が用意されていた。
■Kaikado Cafeは“伝統工芸に触れるエントランス”
金剛つじと中川木工芸によるドリッパー
カフェのコンセプトについて、「伝統工芸のエントランスになりたい」と話してくれたのは、開化堂6代目の八木隆裕さん。「敷居が高いと思われる伝統工芸品を普段の生活にも取り入れてよいのだと感じてほしい」という。また、同店の従業員は、美大や造形大に通う学生が多く、職人の門を叩く前のエントランスにもなれたらと話してくれた。
開化堂の茶筒の他にも、家具から食器に至るまで、伝統の技がなすアイテムや、卓越したクリエイターの作品が集結する店内。この内装やカウンター、テーブル&椅子などは、デンマークのデザインスタジオ「OeO」が手掛け、飲みやすさを重視した楕円型のカップは、約400年続く京都・宇治の「朝日焼」。スイーツを提供する木製ボードはドン・ペリニヨンのシャンパンクーラーを制作し世界に名を馳せる木桶職人の「中川木工芸」、また、カトラリーは京都の老舗創作竹芸品メーカー「公長齋小菅」で制作されたもの。凛とした空間の中で、技を極めた職人の仕事にこの手で触れる機会も提供している。
■焙煎に拘った珈琲と、茶筒モチーフのチーズケーキ
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