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「ボーダーはメロディー、あとは誰かがアレンジしてくれるのを待つ」ボーダーカットソーだけを作り続けるG.F.G.S.【新潟の旅】

FASHION HEADLINE / 2016年7月17日 20時0分

G.F.G.S.小柳雄一郎さんとプティローブノアー阿部好世さん

一着のボーダーカットソーに込められた想い、それはとても真っ直ぐで誠実でした。今回の新潟の旅で、こだわりのカットソーをメインで作るファクトリーブランドG.F.G.S.代表の小柳雄一郎さんに出会ったある日のことを綴ります。

新潟県加茂市に拠点を置くG.F.G.S.は、ピュアオーガニックコットン100%のカットソーの完全受注生産を行うファクトリーブランド。企画から縫製、出荷まで全ての行程を“町内生産”とも言える目の行き届く距離感で行っています。その代表を務めるのが小柳雄一郎さん。自身の実家も縫製業(小柳メリヤス)を営んでいました。

小柳さんに話を伺ったのは、加茂駅前商店街にある老舗パン屋千代田ベーカリーの2階に居を構えるG.F.G.S. DESIGN LAB.。ここはG.F.G.S.の製品を縫製・裁断・検品・出荷する拠点であり、オフィスであり、ショップでもあります。そしてもう一つ、歩いて5分くらいの場所に、編み機、裁断機、工業ミシン、オペレーションをするコンピューターが所狭しと集約するDESIGN LAB. 2があります。現在G.F.G.S.チームは総勢6名、ここで経験豊富な職人たちと共に誠実なものづくりを続けています。


DESIGN LAB. 2

ーG.F.G.S.立ち上げの経緯を聞かせて下さい。

小柳さん: もともと20代の頃は会社に勤務、サラリーマンをしていたんだけど、父親が事業をどうしようか?と考えたタイミングで、僕がなんとかしなければと思い、会社を受け継ぐ形でこの業界に足を踏み入れました。だけど、継ぐといっても考え方としては0からのスタートでした。縫製業の未来のあり方として、例えば、代替わりを早くするとか、創業で新しく物事を始めることは大切なことだと思っています。僕はまず、定番のボーダーカットソー(現在はファーストモデル「クラシック」として展開されている)を0から作ることからスタートしました。

ー手に取ったカットソーは、セーターのようなふんわりぬくもりのある生地感と、柔らかな風合いがとても気持ちいいものでした。


G.F.G.S.のカラフルなボーダーカットソー

小柳さん: 使っているのはテキサス産の100%オーガニックコットンです。自分でいろいろと肌触りや着心地を試した中で一番いいと思ったものを輸入しています。テキサスの綿産業は歴史が長いし、ビジネスとしてきちんと成り立っているんです。例えば、インドは手作業かつ、生産者に階級制度や経済格差があります。一方で大規模農家が多く、システマティックで効率的なテキサスはコットンのクオリティーも安定しています。

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