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隈研吾、藤本壮介、長谷川豪らが原寸大で具現化した“未来の家”。この夏注目のHOUSE VISION!【Report】

FASHION HEADLINE / 2016年8月1日 18時0分

また12棟のなかで一番高い家は「賃貸空間タワー」。こちらは国際的な建築展の受賞も数多い藤本壮介氏×大東建託の建てた家。“個人空間と共用空間を再定義した賃貸住宅”がテーマ。キッチンやお風呂、ライブラリー、庭などを広々とした共用空間に対して、ベッド、トイレ、収納と生活の最小限要素をまとめたプライベート空間。お年寄りと若者、単身者と若夫婦、世代や職業を超えた人々が住むことで、そこに新鮮なつながりが生まれていくだろう。共用スペースの至るところで、ゆるやかなコミュニケーションが生まれる賃貸だ。

そして家ではないけれども、夏空の下取材を続ける我々を癒してくれたのは、住友林業×プラントパンター西畠清順×隈研吾の「市松の水辺」。樹木と水と木材で作られた心地のいい庭だ。市松模様の柄を1ユニットとして組みたてているので、都会のどこにでも庭を生み出せる。陽射しをさえぎる木陰の下で、冷たい水辺にちゃぽんと足をつけて、真夏の涼を楽しみたい。

また休憩処であるAGF(味の素ゼネラルフーヅ)と長谷川豪が手掛けた「冷涼珈琲店 煎」では、日本の軟水にあう豆を選び焙煎した「煎」のアイスコーヒーと江戸時代から続く和菓子処・榮太樓總本鋪の冷菓子を提供。海風にはためく麻の暖簾、爽やかな香りが漂う吉野檜のベンチシートでいただくアイスコーヒーは、今も未来も私たちを癒してくれるはずだ。

他にもメインホールには蔦屋書店や代官山蔦屋書店2階のラウンジAnjin(アンジン)がサテライト出店。約3千冊にのぼる「住まい」をテーマにした書籍が並び、HOUSE VISIONの関連書籍も先行発売している。さらに会期中(8月28日まで)は毎日、建築家やアーティスト、デザイナーなど多彩なゲストのトークセッションが予定されている。

HOUSE VISION会場をぐるりと巡ることで、経済の停滞、人口の縮退、自然災害の頻発、コミュニケーションストレスの増大など今の日本が抱えるさまざまな問題や未来に対する12のアプローチを見てとることができるはず。確認申請を経て、建てられた展示ハウスは明日にでも利用可能な家も多い。絵空事ではないリアリティのある未来の家たち、どの家でどんな暮らしを望みますか?

【展覧会情報】
HOUSE VISION 2016 TOKYO EXHIBITION
会期:2016年7月30日~8月28日
時間:11時~20時(最終受付19時30分)
料金:一般 1,800円 学生 1,500円

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