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写真家ウィリアム・エグルストンが半世紀にわたり撮りためたポートレート。ソフィア・コッポラも称賛【NADiffオススメBOOK】

FASHION HEADLINE / 2016年8月4日 21時0分

写真家ウィリアム・エグルストンが半世紀にわたり撮りためたポートレート。ソフィア・コッポラも称賛【NADiffオススメBOOK】

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は東京・恵比寿の本店・ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4NADiff A/P/A/R/T1階)です。

■『Portraits』ウィリアム・エグルストン(William Eggleston)

1960年代中頃より、写真家ウィリアム・エグルストンは、自身の故郷でもあるアメリカ南部の何気ない風景や人々を、独特の捉え方や時に奇妙な構図によって、まるで映画のワンシーンのようにカラー写真に収めた。それまではカラー写真はあくまで広告用と認識されていたが、エグルストンや同時代のスティーヴン・ショアらの出現により、カラー写真もアート作品として捉えられ、語られるようになり、それらは後に「ニューカラー」と呼ばれる。

本書は、ロンドンのナショナル・ポートレート・ギャラリーにおいて2016年7月から始まり10月まで開催されている個展「Portraits」展に合わせて出版された作品集。エグルストンが半世紀にわたり撮影し続けた家族や友人、ミュージシャンやアーティストらのポートレートが多数収められている。彼の代表作が収録されていることも魅力だが、さらに未発表作品もあり、ファンにはもちろん初めて彼の写真に触れる方にもおすすめしたい。

ソフィア・コッポラは、「多くの人がエグルストンと同じようにスナップショットするが、エグルストンはその誰とも似ていない」と称賛を寄せている。

エグルストンの写真は有名で見慣れたものでもあるが、あらためてこうした大判の作品集で見ると、やはり今の巷に溢れるスナップショットとは一線を画すものがある。スナップショットが好きな若い方にもぜひご覧頂きたい。

【書籍情報】
『Portraits』
著者:William Eggleston
発刊:National Portrait Gallery
ハードカバー/184ページ/286×283mm
発売日:2016年
価格:5,860円(※250部限定)

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