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【ファッションの“未来”たちに聞く】ニッポンのサラリーマンを“モードの文脈”でみせる--大月壮士1/2

FASHION HEADLINE / 2016年8月8日 19時30分

【ファッションの“未来”たちに聞く】ニッポンのサラリーマンを“モードの文脈”でみせる--大月壮士1/2

日本のファッションの未来を担うであろう若き才能たちに迫る連載、「ファッションの“未来”に聞く」。第5回となる今回は、ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)のデザイナーである大月壮士に話を聞く。

文化服装学院在学中に「ここのがっこう」に通い、2015年、自身の名を冠した「ソウシオオツキ」をスタートさせる。その後は国内外問わず、数々のファッションアワードを賑わすコレクションを発表。今年はLVMHが主催する若手デザイナーの育成・支援を目的とするファッションコンテスト「LVMHプライズ」に日本人最年少でノミネーションを果たしている。

そのコレクションは、“枯山水”を引き合いに出したくなるような「ジャパニーズ・テーラード」。黒、白、赤などの日本的なカラーパレットと、水引きや菊の花など同じく和を感じさせるモチーフを、テーラードに落とし込んだコレクションを展開している。


ソウシオオツキ 15AWコレクションより

ーーこの連載で皆さんに最初にお聞きしている質問です。ファッションに興味を持ったのはいつ頃でしょうか?

僕はいわゆる高校デビューなんです。中学生くらいまでは、母親が買ってきた服を、なんの疑問もなしに着ていました。きっかけは彼女ができたことかな(笑)、それでやっと服に気を使い始めましたね。

ーー千葉のお生まれだそうですね?

そうです。千葉県なんですが、それほど田舎ってわけでもない。東京までも1時間ちょっとで行けてしまう。同世代のデザイナーは、自身の生い立ちであったり、思春期のコンプレックスとかをブランドのアイデンティティとして打ち出している人も多いですよね。でも、自分は千葉県のベッドタウンにある中産階級に生まれて、中高の時も特にワルしてたわけではないし、頭が良かったわけでもない。なんかこう全部が半端だった感じで。

そういう表現者の必要条件のようなコンプレックスが無いことが、逆にコンプレックスという時期がありました。立ち上げ当初は、そういう少し屈折したコンセプトで展開していました。

ーー具体的にデザイナーを志したのはいつ頃なんでしょう?

高校2年の後半くらいですかね。中学生まではずっと、自衛隊に入るんだろうなって思ってたんです。祖父が自衛隊だったので。「防大に行け」って幼い頃から祖母に洗脳され続けて、自分でも防大に行って自衛隊になるんだってずっと思ってました。けど、高校生でチャラチャラしちゃって、将来の目標とかも全然なくて、彼女にもフラれてしまって。

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