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三越伊勢丹が“日本の芸術的生活”をコンセプトにパリ日本文化会館にストアをオープン。千利休、縁の素材による逸品も【Report】

FASHION HEADLINE / 2016年10月1日 16時15分

オープニング企画「CHABAKO」展(10月1日~29日)では、世界に一つしかないオリジナリティ溢れる茶箱を展示販売している。京都・大山崎にある千利休作と伝えられる唯一の国宝茶室である「妙喜庵待庵(みょうきあんたいあん)」の大修復で出た古材を、京都の高野竹工の職人によって、茶箱として新たな息吹を与えた。茶箱の中には、国内外で活躍する日本のクリエーター約10名が利休に想いを寄せて道具をしつらえた、最高峰の逸品。茶道具だけでなく、酒器や紅茶道具などもあり、実際に日常使用する道具に美意識を見出そうとする日本の精神性を表現している。

その他、昔ながらの方法で製作される上質な和紙を使用したノートやレターセット、藍染めによって独特の風合いを出す贅沢なメモ帳など、お土産や贈り物に適した品も揃う。

アパレルコーナーで目を奪われたのは、ファンダメンタル(FDMTL)のデニムを使ったアイテム。世界のデニムの産地岡山で生産されるジーンズを、熟練の職人の手で縫製、加工される生粋の日本製アイテムで、着用するほどに愛着の湧く一生もの。

no new folk studio(ノー・ニュー・フォーク・スタジオ)が開発したスマートシューズ「Orphe(オルフェ)」は、伝統工芸品とは対照的に、ハイテクノロジーを用いた日本のポップカルチャーを代表する日本初の発明品。履く者の足の動きに合わせて色や光を放ち、専用アプリケーションでコントロールすることで直感的な演奏をする楽器にもなる。ダンサーは足の動きで光の帯を作り出し、ステップに合わせて効果音を奏でるといった、パフォーマンスの可能性を大きく広げる近未来的シューズと言えるだろう。

今後、定期的にテーマを変えて様々なイベントが開催されるポップアップスペースでは、「お茶」をテーマに、日仏の食のスペシャリストによる特別なおもてなし体験を提供。内覧会では遅くまで異文化交流を楽しむ人々の姿が印象的だった。テラスから一望できるエッフェル塔を眺めながら、抹茶と和仏スウィーツを嗜む新鮮な経験に満たされた。

同ストアは、意外と日本人である私たちこそ知らない日本の素晴らしい文化や伝統に触れ、感動を覚えるとともに日本人であることを誇りに思わせてくれる、貴重な場所。

和の暮らし方、文化、様式を、芸術の街として長い歴史を持つパリの人々に伝え、日々の暮らしに新たな彩りを添えることだろう。「The Japan Store ISETAN MITSUKOSHI Paris」から発信される日本文化、そして今後この場所で新たに生まれる文化からも目が離せない。

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