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ロンドンの美味しいスイーツ事情。ビスポークケーキの生みの親リリー・ジョーンズ【Our Favorite LONDON vol.4】

FASHION HEADLINE / 2016年10月5日 19時0分

ーー調理学校に通ったり、レッスンを受けた経験は?

まったくありません。お菓子作りは単なる趣味でした。正確にはマーケットとも呼べないような、小さな商店街にポップアップショップを出したのが始まりです。自宅のキッチンで焼いたケーキを週に数個、合計で10~15ポンドぐらいを売り上げるところからスタートしました。しばらくして、それが『The Time』のジャーナリストの目に止まって、彼女が私のケーキについて記事を書いてくれたんです。そこから一気に注目が広まり、ビジネスとして成長し始めました。

ーーリリー・ヴァニリのコンセプトを教えてください

常に新しいものをクリエイトしてくということを大切にしています。だから、これという大きなコンセプトは持ったことがないんですよ。固定したコンセプトやビジネスプランは設けず、常に変化を望み、それを楽しんでいますね。食材で言えば旬の食材を使うのが好きです。夏だったら、イギリスのベリー類とか。フレッシュなカレンズもよく使います。



ーーたとえば、飾りに使う飴細工やチョコレートをガラスの破片のように模たり、あなたが作るケーキにはユニークなアクセントが施されていますよね。そのインスピレーションはどこから来るのでしょうか?

そうですね……特にこれからというものはなくて、単純にアイデアですね。たとえば、砂糖で作ったガラスの破片。映画に出てくるガラスの破片なんかも、砂糖でできたものだったりするのですが、そういうところからヒントを拾ったりすることはあります。食とは関係ないところからアイデアを拾って、それを反映していくというのは、私のスタイルでもあると言えますね。



ーーでは、好きなアーティストはいますか?

ティム・ウォーカー(Tim Walker)の世界観がすごく好きですけど、特定の好きなアーティストはそんなにいないかな。ただ、ダークなテイストのものは好きです。ダークなイラストレーションとか……。

ーーなるほど。あなたの代表作のひとつに、ゾンビカップケーキがありますよね。グロテスクだけど、不思議と試してみたい思わせる魅力があるユニークなお菓子でした

ちょうど私がベーカーの仕事を始めた頃、イギリスではカップケーキが大ブームを呼んでいました。もし私がカップケーキを作るとしたら、ただのカップケーキじゃなくて、一風変わったものを作りたいと思ったんですよ。見た目がかわいくても、味がマズいケーキはたくさんあるじゃないですか。私はそれを逆手に取って、見た目はヒドいのに味が美味しいケーキにしようと思ったんです。

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