知っているようで知らなかった藤田嗣治...「藤田嗣治展」で代表作約110点を公開
FASHION HEADLINE / 2016年10月19日 10時0分
画家の藤田嗣治の作品世界の全貌を紹介する「藤田嗣治展」が、12月11日まで東京・府中市の府中市美術館にて開催されている。
26歳でパリに渡り、試行錯誤の末に生み出した独自の画風で一躍パリの寵児となった藤田嗣治。裸婦や自画像といった西洋の古典的な画題を日本的で繊細な美意識と巧みな技術で手掛けた“東と西を結ぶ絵画”を多く生み出しパリの人々を魅了した。しかし一方で、パリと日本の2つの世界を背負った藤田は両者に引き裂かれるような苦しみも味わっていた。パリでの評価を重ねるほどに大きくなる日本画壇からの嫉妬と羨望の入り混じった反応。戦後は戦争画制作の責任を問われて日本を追われ、晩年は礼拝堂の建設と壁画制作に没頭し、81歳で没した。
今回の展覧会は、東西文化の融合と対立に注目しながら藤田の創作の歩みを辿るというもの。24歳の東京美術学校での卒業制作から、フランス人に愛された“乳白色の下地”を生み出した36歳、戦争画の最高傑作と語る大作「アッツ島玉砕」を描いた56歳、理想の子どもを描き続けた70歳晩年まで、近年ランス市に寄贈された未公開作品など国内外の代表作約110点を展示し、藤田の作品世界の全貌を紹介する。華やかな成功に彩られながらも、苦しみや葛藤に満ちた生涯を送った藤田の作品からは、“描くこと”に真摯に向き合った画家の姿が見えてくる。
【展覧会情報】
「藤田嗣治展」
会場:府中市美術館
住所:東京都府中市浅間町1-3
会期:10月1日~12月11日
時間:10:00~17:00(入館は閉館の30分前まで)
料金:一般1,000円、高大生500円、小中生200円
休館日:月曜日
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
唯一無二の表現力、20世紀美術に衝撃を与えた孤高の画家「デ・キリコ展」は見逃せない! 10年ぶりの大回顧展、東京都美術館で開幕
マイナビニュース / 2024年5月1日 8時0分
-
西伊豆の風景を描いた最新作も展示…日本画家・木村光宏さんの作品展 名古屋・古川美術館で6/2まで
東海テレビ / 2024年4月29日 16時44分
-
フォンダシオン ルイ・ヴィトンにて、 2024年5月4日より春の展覧会がスタート。「マティス:赤いアトリエ 」展、「エルズワース・ケリー 形と色 1949 - 2015」展が同時開催。
PR TIMES / 2024年4月25日 9時30分
-
筑後にこだわり続けた画家「尾花成春展」久留米市美術館
RKB毎日放送 / 2024年4月21日 14時47分
-
限定グッズやスイーツも超おしゃれ! 連休のお出かけにもぴったりなマティスの展覧会
ananweb / 2024年4月21日 9時0分
ランキング
-
1初めての上京での住まい、失敗したことは? 3位「間取りが不便」、2位「想像より狭かった」、1位は?
J-CAST会社ウォッチ / 2024年5月12日 21時15分
-
2無味のミネラルウォーターが若年層に好まれる理由 23年過去最高の販売実績を記録した「サントリー天然水」 ブランドの牽引役は天然水本体
食品新聞 / 2024年5月12日 17時1分
-
3危険な「第4種踏切」なぜ無くならない? 事故が起きてから重い腰を上げる行政
乗りものニュース / 2024年5月12日 9時42分
-
4中央線「グリーン車導入」の増収効果は?JR東日本が明らかに 投資額は約860億円
乗りものニュース / 2024年5月13日 7時12分
-
5「サイゼが潰れたら喜ばしい」創業者が語る真意 「世の中が良くなることは、すべて最高だ」
東洋経済オンライン / 2024年5月12日 12時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください