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新デザイン・ディレクター就任のサルヴァトーレ フェラガモはクラシックへ原点回帰【2017-18秋冬メンズ】

FASHION HEADLINE / 2017年1月19日 17時0分

サルバトーレ フェラガモ2017-18秋冬コレクション

今シーズンよりギョーム・メイアン(Guillaume Meilland)がデザイン・ディレクターに就任したサルヴァトーレ フェラガモ(Salvatore Ferragamo)の2017-18秋冬メンズコレクションが、1月15日ミラノで発表された。G・メイアンはルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)、イヴ・サンローラン(Yves Saint-Laurent)、ランバン(LANVIN)それぞれのメゾンでメンズウェアのキャリアを積んだ。

英国調のウールコートはロング&リーンと、ゆったりしたボリュームを持たせたシルエットが特徴。コートはさまざまなバリエーションで展開され、大きなラペルがやわらかな襟元を形作る。どれもがスーパーファインウール、カシミアのテクスチャーを生かした光沢感のある素材に、流れるドレープが特徴。クラシカルな素材のテクスチャーを残した太めのストライプのコートも、軽さを感じさせる。

同系色のチェックなど全体を通して無地に見えるトーンが中心でグレー、ブルー、茶系を中心に赤を挿し色に落ち着いたカラーパレット。ピーコートやフライトジャケットなどのミリタリーアイテムも上品なサルトリアルな伝統を感じさせる。

トレンドを支配するフーディーなどのスポーツウェアやエッジィなモード表現を抑え、テーラードを基本にしたウェアはジャケットの短めの丈や、ジップアップなど若々しさをディテールに取り入れつつ、アーバンなクラシック指向へ回帰。カシミアのケーブルニットのコーディネートもすべてがクラフツマンシップのブランドヒストリーに紐付いているように見える。

シャークソール風のシューズのラバースタッズが、フェラガモの新たなストーリーの始まりを感じさせる静かで穏やかなコレクションとなった。

Text: 野田達哉

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