路面がキャンバス!ローズワースの手にかかれば横断歩道も車道も白線もマンホールもポップアートに
FASHION HEADLINE / 2017年1月20日 11時0分
街中の歩道や路面に描かれたいくつものポップで目を引く作品たち。これらはカナダ・モントリオールで活動する、ピーター・ギブソン(Peter Gibson)、通称「ローズワース(Roadsworth)」が手がけたものだ。
グラフィティーが既に一面に描かれた街中の壁よりも、道路が黒いキャンバスのように見え、そこに惹かれ作品を描き始めたという。ローズワースの活動の始まりは2001年、当初は人が少なくなった深夜から街へ出かけ朝までを制作の時間としていた。制作はステンシルとペンキだけを使用する非常なシンプルな方法で行われたそうだ。自転車乗りである彼は、自転車の走れる道が少なくなってしまった車社会に疑問を持ち、その気持ちをモチベーションに路面や街中のいたるところに作品を残していった。道路は、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ直後に蔓延した偽善や否認に溢れた空気を象徴するシンボルのようだとも彼は述べていて、そんな複雑な気持ちも表現に表れていたのだろう。
順調に活動を行っていたかと思われていたが2004年秋、彼の活動は犯罪と見なされ逮捕。そして高額な罰金を課せられてしまった。周りの援助により運良く処罰が軽くなったが、その後の一定期間は活動停止を余儀なくされたという。それがきっかけとなり、その後は合法でより大きなスケールで、よりカラフルでディテールとテクニックに富んだ、遊び心のあるアーティスティックな作品の制作へシフトしていった。
道路や路面に施すアート作品の他にも、インスタレーションやプリント、キャンバスに描いた作品も精力的に取り組んでいるようでローズワースのオフィシャルサイトでは販売も行われている。
※本記事は(引用元:http://www.roadsworth.com/)に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
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