1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

明治の伝統織物が蘇る「STYLE*MEISEN」展、matohu×秩父銘仙・逸見×足利銘仙・高橋【プロジェクトメンバートーク】

FASHION HEADLINE / 2017年1月28日 15時0分

堀畑「リヨンで作られていたものはマリーアントワネットやポンパドール婦人なども愛し、ヨーロッパでも一世を風靡(ふうび)した生地。だから、銘仙も単に日本の伝統技術だから守らなければいけないという意識ではなく、世界の歴史の流れの中で位置づけ、取り上げるべきだと思います。世界中で愛されたのはかすれた生地に手のぬくもりを感じたから。プリントで再現したものとの違いはすぐに分かります」

高橋「実際にできたものを見て、感慨深かったです」

逸見「とても斬新で感動しました」

関口「堀畑は秩父、私は足利と取り組みました。秩父は花や植物、足利は幾何が得意だったけど、無理なお願いもしたと思います」

堀畑「典型的な柄から離れてオリジナルなものを作りました。まとふは着物の柄を服にすることをタブーとしていますが、今回も服地になることをイメージし、全く新しいもの、現代の人の心に響くものにしようと思って作りました」

関口「普通の銘仙にはないような鮮やかな色もあります」

堀畑「普通の銘仙を知っている人が見たら、『これが銘仙か』と思うぐらい、横糸などの設計も変えています。メイセンという名前ですが、全く新しいものが生まれたと思います。じっくり触ってみてほしいし、ここで着ることはできないが、鏡もあるので自分に当てて見てほしいです。また、2週間限定ですが、会場のすぐ裏にはポップアップショップもあるので着たいと思う人はオーダーすることもできます」

高橋「今後もプロジェクトを継続し、関係事業者が増えて、地域が盛り上がればと期待しています」

関口「もともと銘仙の手法には興味がありましたが、今回のプロジェクトで布としての可能性を探り、勉強することができました。更に発展させ、まとふでも新しい銘仙を提案したいし、それによって銘仙を知らない若い人たちが新しい素材として再発見してもらえればと思っています」

堀畑「日本の伝統をそのまま続けるのは伝承。本当の伝統とは新しいものを生み出していくことだと思うし、そのためにもプロジェクトを続け、新しいメイセンを提案していきたいです」


プロジェクトは始まったばかり。日本の素材が世界のトップブランドから評価される中で、今後の展開も注目を集めそうだ。なお、同展は2月21日まで、松屋銀座7階デザインギャラリー1953で開催されている。

【展覧会情報】
「STYLE*MEISEN展」
会期:1月25日~2月21日
会場:松屋銀座7階デザインギャラリー1953
住所:東京都中央区銀座 3-6-1
時間:10:00~20:00(2月16日は18:30まで、2月21日は20:30まで)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください