アツシナカシマ、分解と再構築を繰り返し“印象”に変化を【2017-18秋冬ウィメンズ】
FASHION HEADLINE / 2017年3月17日 21時30分
2月23日イタリア・ミラノでアツシナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)が2017-18年秋冬コレクションを発表した。「DHL Exported」プロジェクトを日本人として初受賞し、昨シーズン初めてミラノコレクションに参加。そして今季は、2003年ファッション大賞グランプリ受賞以来繋がりがあるという株式会社オンワード樫山がスポンサーとなり、ショーを開催した。
会場は昨シーズンと同じ、王宮博物館を選んだ。テーマは「DISSOLVE(分解)」。これまでと変わらず、異なるアイテムの分解、結合、再構築から生まれる新しいデザインを追求するも、今季は次の場面へと転換する際の“印象の変化”に着目した。
ルックの要となったのは、ストリートの定番であるMA-1。着物の帯や掛襟を引用したり、ウールコートのラペルとマフラーを合体させたような、真新しいMA-1が登場。アシンメトリーなカッティングやインターシャのようなパッチワークの手法など、細部まで丁寧で繊細な作りに仕上げている。分解・再構築の手法はトレンチコートとブルゾン、テイラードジャケットとブルゾン、シャツとシャツなど豊富なアイディアが光った。斬新なデザインではあるがどこか親しみを感じたのは、着慣れたアイテムの原型が残像として表現されていたからかもしれない。
ロゴ入りのハイネックトップスやビビッドな配色、カットオフして糸がほどけたままのディテールなど、ストリートの要素も強い。終盤にはドット柄やチェック柄を描いたファーコートが登場し、ラグジュアリーな余韻を残してフィナーレを迎えた。リアルファーに見えたが実は、毛抜け防止効果も兼ね備えたファー調パイル素材だという。3Dテクノロジーを使ってデザインされたシューズは、構造解析を経て十分な強度が保たれた実用的なアイテムとして登場し、シーズンを追うごとに進化を続ける。
細胞の繋がりをイメージしたという堂本剛の楽曲が、ポップで力強いショーを一層盛り上げていた。より研磨されたデザイナー中島の高いクリエーションやディテールの仕掛けによって、ルックが現れるたびにワクワクさせられ、エンターテイメント性の高いコレクションであった。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ケイティ・ペリー、秋冬ショーで披露した過激な最新ルック
ニューズウィーク日本版 / 2024年7月8日 17時0分
-
コーチ、Winter 2024 コレクションを発表!アメリカンヘリテージと若者文化の融合
IGNITE / 2024年6月30日 7時3分
-
Y's、2024-2025秋冬 最新コレクション
PR TIMES / 2024年6月29日 9時15分
-
【ルック】グッチがサバト・デ・サルノによる 2025年春夏メンズ コレクションを発表
FASHION HEADLINE / 2024年6月24日 15時0分
-
【ルック】フェンディが2025年春夏 メンズコレクションをミラノで発表
FASHION HEADLINE / 2024年6月21日 11時0分
ランキング
-
1大谷翔平の新居「晒すメディア」なぜ叩かれるのか スターや芸能人の個人情報への向き合い方の変遷
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 20時40分
-
2工学系出身者が「先進国最低レベル」日本の"暗雲" エンジニアを育てられない国が抱える大問題
東洋経済オンライン / 2024年7月16日 17時0分
-
3申請を忘れると年金200万円の損…荻原博子「もらえるものはとことんもらう」ための賢者の知恵
プレジデントオンライン / 2024年7月17日 8時15分
-
4「再配達は有料に」 ドライバーの本音は
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月17日 6時40分
-
5旅客機用の燃料不足で緊急対策 輸送船を増強、運転手確保へ
共同通信 / 2024年7月16日 23時42分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください