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三越伊勢丹×ビームスの新プロジェクト第一弾は「九州」【九州のクリエイターたち:prologue】

FASHION HEADLINE / 2017年3月24日 22時30分



また、このプロジェクトにおいて欠かせない人物といえば、日本の日用品にフォーカスしたショップをLAに構える「トータス ジェネラル ストア(tortoise general store)」のオーナー篠本拓宏さんの存在である。篠本さんは、実際に作り手のもとを訪れ、熊本で古くから伝わる民芸品をカリフォルニア仕様に変身。技術や手法は昔のまま、篠本さんの新たなイマジネーションによって生まれ変わった「彦一コマ」や「木の葉猿」そして「きじ馬」「花手箱」は、どのように製作されたのだろうか。ロサンゼルスに住む篠本さんにメールインタビューを行った。


ーー「STAND九州」について、篠本さんの思いなどお聞かせください。

篠本拓宏さん(以下、篠本さん):
ビームスの南馬越さんから今回の熊本企画のお話をいただいた時に、“カリフォルニア仕様の荒物”というお題にとても興味を持ちました。
熊本という点でも、トータスには熊本出身のスタッフもいて去年の5月にはそのスタッフの声かけでドネーションイベントもしました。また別の形で熊本のお役に立てることを嬉しく思いました。

ーー実際にクリエイターや職人の方を訪ねて感想や発見したことはありますか?

篠本さん:今回一緒にお仕事させていただいた作り手さんは僕の店でも以前販売させていただいた事がある民芸品でした。その時は直接仕入れではなく東京の民芸店を通して仕入れさせていただいたのですが、今回は実際に作り手さんを訪ねる事ができた事もとても有意義でした。なかなかこんな機会が無いと行く事も簡単ではないですので。

皆さん、家族単位で伝統を引き継ぎ地道に制作されていて、感動しました。民芸玩具は需要や後継の問題などで廃絶していくものが少なくない中で、作り続けていく強さを感じました。

ーー今回のそれぞれのインスピレーションは何だったのでしょうか?

篠本さん:今回はデザインというようなものではなく編集作業みたいなものです。皆さんが持っている材料や手法、技術を生かしながら見えかたを全く新鮮な物にするように考えました。

カリフォルニアという事ですが、メキシコのフォーククラフト的なイメージが有ります。カリフォルニアは半分メキシコみたいな感じもありますので。日本の民芸品は色やテクスチャーに少し重みがあるので、軽く明るく仕上げました。

プラスチックぽい塗装が施されていた物に関しては、自然な感じの塗料に変えたり、木の質感を生かしたりしています。その分汚れやすかったりする点もあるのですが、それも経年変化として楽しんでいただけると嬉しいです。

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