1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

ベルリンの歴史ある建造物の行く末--旧ユダヤ人女学校の場合【A trip to Berlin】

FASHION HEADLINE / 2017年5月6日 20時0分


集会所だった場所を利用した展示室

建物の上階には、3つのギャラリーと1つのミュージアムが集う。そのひとつ、近・現代アートを紹介する「ミヒャエル フクス ギャラリー(Michael Fuchs Galerie)」は、集会場として使われていた広い空間と、教室だった2部屋を改装したギャラリー。当時、女学生達が行き来していたであろう廊下が、2つの展示スペースを繋ぐ。

元アメリカ合衆国大統領、ジョン・F・ケネディに関する資料を集めた「ミュージアム ザ ケネディ(Museum THE KENNEDYS)」も、一見の価値がある。1963年、まだ、街に東西を隔てる壁があった時代。西ベルリンに訪れたケネディ元大統領は大観衆を前に演説を行い、「Ich bin ein Berliner(私はベルリン市民である)」という歴史的な言葉を残し、困難な時にあった市民を勇気づけた。ミュージアムではそのベルリンゆかりの人物にまつわる写真、映像、遺品などを展示する常設展と、ケネディ家に関連する企画展が随時開催されている。

この他に、写真をはじめ、絵画や彫刻などの現代アートを紹介する「シーダブリューシー ギャラリー(CWC GALLERY)」、ドイツの南西部にある都市、バーデン=バーデンにある近・現代アートを扱う「フリーダー・ブルダ美術館(MUSEUM FRIEDER BURDA)」のショールーム「フリーダー・ブルダ美術館|サロン ベルリン(MUSEUM FRIEDER BURDA | Salon Berlin)」がこの館内に入居している。

時代に翻弄され、数奇な歴史を辿った女学校は、ベルリンらしいクリエイティブな発想で現代に蘇った。過去と現在の狭間にあるかのようなこの場所に流れる空気を、その肌で感じ取ってみて欲しい。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください