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自然×アート×食、五感を揺らす「北アルプス国際芸術祭」の見どころ――夏の信濃大町アート旅1/3

FASHION HEADLINE / 2017年6月16日 18時0分

まずは鷹狩山山頂へ。展望台に立つと、北アルプスと信濃大町全体が一望できます。「芸術祭のイントロダクションとして、最初にぜひ見て欲しい風景です」と北川ディレクター。


右)北アルプス国際芸術祭総合ディレクターの北川フラムさん、右)目の南川憲二さん、荒神明香さん
この風景に注目したアーティストグループの“目”は、頂上に建つ古い空き家を《信濃大町実景舎》に変えました。“目”のメンバーである南川憲二さんは、「初めて景色を見て、すぐに『ここでやらせてください』といいました。あまりに唐突かつ、物質的、圧倒的な景色に、出会ってもらいたいと思いました」と話します。作品内で動線に誘われた鑑賞者は、突如としていくつもの不思議な風景に出会います。同じくメンバーの荒神明日香さんは、「遠いのに目前に風景が迫ってくる、目が錯覚するような風景。でも空間自体はゆったりしている。作品巡りではやる心を落ち着かせ、のんびりした気持ちで景色を楽しんでいただいきたい」とコメントしました。


目《信濃大町実景舎》photo by Tsuyoshi Hongo
同じ鷹狩山の空き店舗で展開される布施知子さんの《無限折りによる枯山水 鷹狩》は、折り紙の概念をくつがえす、圧倒的な造形力に驚かされます。その姿は、まるで生き物のよう。一枚の平坦な紙から生まれる無限の可能性に気が遠くなります。


布施知子《無限折りによる枯山水》photo by Tsuyoshi Hongo
3世帯しか住んでいない八坂の小さな集落では、スイス出身のフェリーチェ・ヴァリーニさんが空間絵画、《集落のための楕円》を描きました。ゆるやかな坂道を下りると、黄色い線の断片が不規則に目に飛び込んできます。わずかに残る家屋に近づき、ある1点で足を止めると、まるで世界の整合性が一気にとれたかのように、同心円状に広がる幾何学文様が現れます。圧倒的な存在感を示す幾何学模様は、この集落が宇宙の中心であることを示しているかのようです。


フェリーチェ・ヴァリーニ《集落のための楕円》photo by Tsuyoshi Hongo


「北アルプス国際芸術祭」ガイド―夏の信濃大町アート旅2/3へ続く...

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