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ハードに表現されるヨシオクボの繊細なハイテククラフト【ピッティ・ウオモ92】

FASHION HEADLINE / 2017年6月24日 14時30分

ヨシオクボ2018年春夏コレクション

今年1月にジョルジオ・アルマーニの新人デザイナー育成プログラムの招待としてミラノメンズでショーを発表したヨシオクボ(yoshiokubo)が、6月15日にピッティ・イマージネ・ウオモ92で2018年春夏コレクションを発表した。前回1月にサルバム(sulvam)が招かれたのに続き、2度目のピッティとJFWO(一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構)との共同プロジェクト。

全身赤のコーディネートのファーストルックからスタートしたコレクション。さまざまな素材とアイテムでコーディネートを違え、薄く透けたワントーンのレイヤードが3ルック続き、赤のロングジャケットに合わせた黒のパンツの裾に入れられた赤のぼかしで手染めであることが分かる。

ピンクゴールドのガウンコートやブルーメタリックのコートなど箔押し素材をガウンコートなどフォーマルにスタイリングしながら、スポーティーなアイテムに落とし込み、ストリートの感覚でスタイリングしていく東京らしいモード観。ハンドメイドで丁寧に作られたテーラーリングは、今回のピッティというステージで誇らしく映る。

薄く軽くソフトにという現在のメンズに求められる素材感をこなしながら、今シーズンのトレンドでもある柄×柄のセットアップで表現。柄もグラディエント(斜め)モチーフを効果的に使いながら、パッチワーク風プリントはスエットでも展開されている。アブストラクトな柄は日本の伝統工芸からのテクニックがベースになっているというが、和柄の印象は薄い。

ギャングスタなスカーフ使いのスタイリングと、音楽は全編を通してギミックなしのDJシャドウ。アブストラクトという概念でつながった日本の工芸テクニックとニューヨークカルチャーのミックスという同ブランドの硬派な服作りの姿勢が、ヨーロッパのマーケットにどう伝わったか興味深い。

また、今回の同ショーについて、事前にポケモンとのインスタレーションがJFWOからアナウンスされていたが、洋服とのコラボではなく、ポケモンが映し出されるミラーボックスがステージに設置されるという試み。ミラーボックスはピッティの会場の誘導口にもショー以外の時間は設置され、来場者がその中に入りポケモンとの記念写真を楽しんでいた。


ポケモンインスタレーション
Text: Tatsuya Noda

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