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“東京の公共トイレには茶室に通ずる美しさがある”、アートユニットPOLKE AND WEISSの作品集【NADiffオススメBOOK】

FASHION HEADLINE / 2017年6月29日 20時0分

『PUBLIC SCULPTURE』POLKE AND WEISS

木曜日連載、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店による今読むべき1冊。今週は、アートユニットPOLKE AND WEISSの作品集『PUBLIC SCULPTURE』。東京・恵比寿の本店・ナディッフ アパート(東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff a/p/a/r/t 1階)によるご紹介です。

■『PUBLIC SCULPTURE』POLKE AND WEISS

“東京にある公共のトイレのクリーンで漂白された空間にまず驚かされる。一つの空間で完結されるシンプルさは古い日本の茶室にも通ずるような美しさと機能性を有している。”――Polke And Weiss

ポルケ アンド ヴァイス(POLKE AND WEISS)は、ポーランド出身のグロリア・ポルケ(Gloria Polke)と、ハンガリー出身のリチャード・ヴァイス(Richard Weiss)によるアートユニット。本書は彼らのプロジェクトをまとめた作品集であり、東京のトイレを題材にした1冊だ。

トイレという空間に配置された一つひとつのオブジェクトその物の有様にフォーカスして撮影し、再構築することで自分たちの感じた感触をトレースし彫刻のように見立てる試みを展開している。その試みは本のデザインにも現れているかのように、両側に配置された本のページを交互にめくっていくことで、一つのトイレという空間がまた別のトイレという空間へと再構築されていくかのようだ。

また写真を眺めていると、そこに整然とずっと配置されたソープケースや蛇口、そして便器やそれぞれの機能品はあたかも彫刻の様に感じられる。背には黒のスポンジが配置されており、それを台座に2冊の冊子が左右に分かれて設置された作りとなっている。トイレという公共空間を新しい目線で見てみるとともに、凝った装丁も楽しんでもらいたい。

NADiff a/p/a/r/tでは本書販売に関連し、店内にてPOLKE AND WEISSポップアップショップ「新しい生活」を、またトイレにて展示「VERMILION / PRUSSIAN BLUE」を開催中。

【書籍情報】
『PUBLIC SCULPTURE』
著者:POLKE AND WEISS
版元:RONDADE
ソフトカバー/300×300mm/42ページ
言語:英語
部数:50部限定
発行年:2016年
価格:税込4,536円

【展覧会情報】
POLKE AND WEISS「新しい生活」、「VERMILION / PRUSSIAN BLUE」
会場:NADiff a/p/a/r/tのトイレと店内
住所:東京都渋谷区恵比寿1-18-4
会期:6月11日~7月30日
時間:12:00~20:00
休館日:月曜日
観覧無料

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