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荒物問屋・松野屋の荒物雑貨市が馬喰町で。作り手を感じる“暮らしの道具”が勢ぞろい。雑貨界のレジェンドとのトークショーも!

FASHION HEADLINE / 2017年7月9日 11時0分

松野屋が扱う暮らしの道具がずらりと勢ぞろい。

トタンのバケツやちり取り、箒草でつくられた箒、アルマイトのトレイや器、竹製のざるや籠など、暮らしのなかで使われてきた昔ながらの道具たち。そんな荒物雑貨を商う、荒物問屋・松野屋の「松野屋の夏の荒物雑貨市」が馬喰町ART+EATではじまった。

今年で6回目となる荒物雑貨市。展示販売する暮らしの道具は、店主・松野弘さんが日本各地の作り手や工房を訪ねて見つけ出してきたモノ。「生産者の顔や生産の過程がわかる食品を自然食品と呼ぶならば、松野屋が商う道具は作り手の顔やその工程を感じられる自然商品です」と松野さん。その言葉通りに、ずらりと並んだ道具の傍らには、作り手や製作現場の写真を展示している。商品を販売するだけではなく、作り手と使い手をつなぐ場でもある、それが荒物雑貨市なのだ。


展示している道具の作り手や作る工程などを撮影したパネルを展示。

また期間中には、「ALL THAT’S“雑”」をテーマにしたトークショー&ワークショップなどを予定。「“雑”って、いい言葉だと思いませんか」と松野さん。“雑”には、雑貨をはじめ雑誌、雑学、雑談など、モノや意見が集まることで生まれる価値をイメージさせる言葉が多い。「雑貨もそう。モノを集めるなかで、ひとつの価値みたいなものが生まれるんです。また雑貨や雑誌などの“雑”感覚は、goodやbudではなくniceで評価したくなる」と松野さん。人が決めたよい悪いではなく、自分が感じる楽しく心地いい“雑”感覚を、今の時代にあらためて考えたいと話す。

そんな松野さんと“雑”トークを繰り広げるのは、昭和のサブカルを牽引した文化屋雑貨店の店主・長谷川義太郎さん。「“雑貨”という言葉をひとつのカルチャーへと変えたのが文化屋雑貨店の長谷川義太郎さん。惜しまれつつ閉店した同店ですが、モノに関わるさまざまな人たちに大きな影響を与えた“雑”のカリスマ店主とモノの見方を話し合いたい」。

もうひとつの“雑”は、雑巾&あずま袋の手作りワークショップだ。「最近の若い人は雑巾を作らないでしょう。作り方を知らない人も増えていますよね。昔は親子間で伝えていったものだけど、そうではなくなっている。だから松野屋がちょっとおせっかい。下手でもなんでもいいの。みんなでチクチクするとそれだけで楽しいですよ」と松野屋おかみ・きぬ子さん。


昨年開催した「雑巾ワークショップ」の模様。みんなでチクチク!


ワークショップで教えてもらえる、手ぬぐいでつくる「あずま袋」。

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