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自然と笑顔になれる“おやつの時間”をアトリエの習慣に【文筆家・甲斐みのりさんの定番論】

FASHION HEADLINE / 2017年7月11日 12時0分

可愛くて世界観がある、お菓子と同じく彼女のファッションにつながるキーワードだ。「昔から好きな服は、皆川明さんが手掛ける『ミナ ペルホネン』ですね。絵画的なファブリックやその世界観に心が惹かれます」。服をひとつのモノとして捉えている甲斐さん。「だから試着しない(笑)。昔も今も割と一目惚れでさっと買っちゃいます」。それでも若いころと違うのは「デコラディブなものよりもシンプルなデザインを、また着心地のよさや素材にも目がいくようになりましたね」。


■甲斐さんのお気に入り

甲斐さんのお気に入りは、誰もがステキだと感じる道具、かわいい!と声をあげるようなお菓子や服だけに限らない。子ども時代から蒐集している、偏愛モノがある。それは包装紙や箱や缶などのパッケージだ。「ひとりで喫茶店やお酒の場に行くようになってそこにマッチが加わりました」。人にとっては価値がないモノと笑いながら、「デザインや柄がかわいくて、見ていて飽きない」とまるで宝物のように話す。このたび書籍化がすることになり、価値なきモノにちょっぴり価値がつくかもしれない。


かわいい包装紙は、テープをそーっと剥がして大切に保管しています 

また家族から譲り受けたモノも大事にしている。といっても、宝石や時計ではなく、祖母が長く定期購読していた『暮しの手帖』や若いころの母親がお気に入りだったモダンなデザインのワンピースだ。アトリエの本棚にずらりと並ぶ祖母の愛読誌、「私が着なくてもきっと置いておく」という母のワンピースは、どちらも何十年前のモノなのに、甲斐さんの暮らしのなかにしっくり馴染んでいる。


若き日の母がお気に入りだった涼し気な色合いのワンピースたち。双子のワンピース名づけ、今は甲斐さんのワードローブに


祖母から譲り受けた、花森安治さんが編集長時代の「暮しの手帖」。長らく定期購読をしていたそう。

京都で出合った暮らしの道具やお菓子、昔から大好きな洋服やアクセサリー、興味にまかせて書籍や雑誌、家族から譲られたモノ、偏愛コレクション、たくさんのお気に入りに囲まれた暮らし。長く愛せるモノが好きで、好きなモノを長く愛する、それが甲斐さんとモノとのつき合い方なのだ。



【プロフィール】
女性が好み憧れを抱くモノやコトをテーマに書籍を手掛ける文筆家であり、雑貨の企画・制作やイベントを行う『Loule(ロル)』 を主宰する。近著に『一泊二日 観光ホテル旅案内』(京阪神エルマガジン社)、『全国かわいいおみやげ』(サンマーク出版)、『地元パン手帖』(グラフィック社)などがある。
http://www.loule.net


【staff】
photographs : Hideyuki Seta
hair & make-up : China Akiba
text : Yukiko Mori

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