内面を刺繍する清川あさみの「男糸 danshi」展、渋谷パルコで開催中

FASHION HEADLINE / 2013年11月15日 14時30分

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清川あさみ「男糸 danshi」展に来場した清川あさみ

渋谷のパルコミュージアムでアーティスト・清川あさみ初となる「男性」を被写体とした作品展「男糸・danshi」展が開催されている。12月9日まで。

清川は様々な分野で活躍する男性30名の「生き様」を、モノクロ写真と刺繍の組み合わせによって表現。更に被写体の男性達の性格や雰囲気を、歴史や神話などに登場する人物に例えているのも大きな特徴だ。アインシュタイン、ブルース・リー、チャップリンなど実在した人物の他、シャーロック・ホームズや光源氏など物語の中の人物が、「今」を生きる男性達とコラボレーションしている。

同展覧会のメインビジュアルにも使用されている、金子ノブアキの作品では、旧約聖書などに登場する「大天使ミカエル」と金子を重ね合わせ、背中に金色の羽根の刺繍が施されている。その悲しみに満ちた表情について「泣いているんですよ」と清川さん。そして「金君んの民主主義的な優しい部分を出したかった。みんなに平和でいてほしいけれど、それは難しいのも事実。そういった内面の葛藤が、苦しそうな表情にあらわれている」と続けた。

綾野剛の作品も多くの人を引きつけていた。作品を表すキーワードの一つである「不安定」について「彼のこわれそうな部分は魅力的」(清川さん)。こちらを見つめる綾野の眼光は鋭く力強いのだが、繊細な蜘蛛の糸の刺繍とあいまって、妖艶な「はかなさ」を感じさせる。「人の魅力を見抜く」感性の鋭さが垣間見える作品だ。

作品には、著名人のパブリックイメージより深いところにある「内面」も表現されている。清川は被写体の男性達のイメージを、彼らとほとんど対話することなく作り上げているそうだ。撮影前のイメージが撮影後に変わることはほぼないとのこと。

11月16日には、清川の最新作品集『男糸』(税込2,940円)の先行販売を記念したサイン会が実施されるほか、11月23日と12月7日には被写体となった永瀬正敏や大東駿介を迎えたトークイベントも開催される。

【イベント情報】
清川あさみ「男糸 danshi」展
会場:パルコミュージアム
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1渋谷パルコPART1・3階
会期:11月15日から12月9日
料金:無料

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